第97話 ア、ア〜ン、凄いです〜
「ミネルヴァ姫、わざわざご足労頂き有難う御座います」
俺は深々と頭を下げミネルヴァ姫を見る。
本当に絶世の美女と言うやつだな!恐ろしく
整った顔、そして見た目だけなら落ち着いた
お淑やかな空気を出す人なのだろうが、
後ろに背負っているものが強過ぎて全然
落ち着かない、ほぼ戦闘態勢を取らざる得ない。
「そうですか……貴方にもこれが見えるのですね」
とても悲しそうな顔で少し手を上げ後ろを指す。
「え、ま〜ずいぶんと凄いものを背負われている様で
なんと言ったら良いか」
蒼字は目に霊力を集め霊視で見ることで
後悔することになった。まさに地獄、終わりなき争いが
ミネルヴァ姫の後ろで行われている。こんな物を背負って
何故生きていられるんだ。
「え〜もう長い付き合いになりますので慣れで
しょうか、なんとか生きてこれました」
「………もしかして心を読みましたか?」
霊能力者の中にはそう言った特別な力を持つ者が
いるが、かなりレアな能力だ!この力は使い方次第だが
大体の人は他人の心が見えてしまうと人が信用できなくなりその力に耐えられず押しつぶされると言われている。
「え〜使いたい時に使える訳ではありませんが、
色々な声が聞こえます。貴方の声は特に良く聞こえますね
何故でしょうか?」
「それは分かりませんが、丁度良かった!一度
しっかりとお話を聞きたいと思っておりました。
お時間があればどこか別の場所でお話をさせて下さい」
「はい、分かりました。それでは私の部屋に行きましょう」
……………▽
ミネルヴァ姫の部屋、レミさんは外で待機している。
部屋はとても上品な家具があるだけで、物は最低限の物
しか置かれていない。一言で言うと味気ない部屋、
ただそれ以上に気になるのが、
「ここは異界か?」
天井に部屋の隅に机の上に幽霊がぼーぜんと立っている。
ミネルヴァ姫は机の上にいる幽霊を見てどいて!と言うと
ゆっくりと壁の隅に移動して座った。
「へ〜」俺は少し驚いた。
幽霊を従えているのか?幽霊達がミネルヴァに言われるが
ままに部屋の隅に追いやられて行く。
「ミネルヴァ姫は霊達と会話が出来るのですか?」
「いえ、彼等彼女等とは会話は出来ません!子供の頃は
良く話しかけたのですが、全く反応がなくただ呆然とする
ばかり、意識がないように思えます。いつの間にか私も
気にならない存在になりました」
「そ、そうなんですね〜」
俺も数々の霊達を相手にしてきたが、両サイドに霊達が
整列している中で落ち着くのは難しい。
「アルヴィアからは聞いてはいるけど、使徒様ではないの
ですよね!」
「前あった時に心を読んだのですか?」
「はい、貴方の声は本当に良く聞こえてますから」
「それではご期待にはそえずすいません!
使徒様なら簡単になんとかしたのかも知れませんが
さっき見た感じでは解くのは不可能案件です」
「そうですか……仕方ない事です」
ミネルヴァ姫は少しだけ悲しい顔をしたがそれだけ
だった。特に文句を言うわけでもなく、暴れて物を
壊すわけでもなく。辛いはずなのに、もしかしたら
呪いが解けるとは思っていなかったのかもしれない。
そう思うと、少し腹がたった………自分にだ!
なに諦めモードに入っている。さっきの地獄を見たからと
言って、助けられないとは限らない何か方法があるかも
しれない。やらずして諦めるなよ俺。
「ミネルヴァ姫、取り敢えず色々試したいと思うので
お時間頂けますか?」
「え!?」ミネルヴァから小さな声が漏れる。
てっきり諦めたのかと思ったのにも関わらず
助けようとしてくれたからだ。
「あの〜先程無理だと言いましたし、私に関わると
危険ですよ!貴方には分かるのですよね。
何故私を助けてくれるのですか?」
「困ってるんですよね!なら助けたいじゃないですか!
確かに危険なのは分かりますけど、私にとっては
これが本職なんで慣れてますから、心配しないで下さい」
「それではまずは呪印を確認したいんですけど、
なんか周りにこれだけ人がいると落ち着かないですね
まずはこの部屋を清めましょうか!」
俺は懐から筆を出し一振りすると、幽霊はスーッと
いなくなった。
『破邪退魔法 護符結界』
十数枚の護符を壁に飛ばし貼り付け結界を形成する。
「よしこれでしばらくは寄り付かないでしょ
それではすいませんが呪印を確認させて下さい」
ミネルヴァは蒼字の力に驚き、目を瞬かせる。
「先程の幽霊達をあんなに簡単に追い払えるのですか?」
「あのくらいなら今の俺なら簡単みたいですね!
少しはここの空気も清浄になってスッキリしたでしょ」
「そう言えば、前より圧迫感がありません。
身体が楽になった気がします」
「それは良かった。じゃすいませんが呪印を……」
ミネルヴァ姫はドレスの一部を外し上衣をまくり上げた。
「お、おう!」
蒼字の前に白肌、そしてふっくらと丸みのある
下乳が見えた。
「な、なるほどここに呪印があるのですね」
ミネルヴァ姫は平然としているが、俺は激しく動揺、
綺麗な肌と下乳のエロさに目を奪われていた。
イカン冷静になるんだ!これはいわゆる治療の為に
見ているんだ!エロい目で見てはイカン!
俺は一度目をつむり心を落ち着ける。
「あ、見えにくかったでしょか、もう少し上げますね」
「えっ!?」………「ポロン」……そんな音が脳内に
流れた気がした。
まくり上げたことにより、とても立派な御乳様が降臨
目を離すことが出来ず前かがみになる。
「あら…上げすぎましたわ」
そして何故冷静なんだミネルヴァ姫よ。
「し、失礼しました。少し隠して下さい」
見たいところだが、そんなわけにもいかず隠すように
指示をするが、
エロい!……ミネルヴァ姫は胸を手で抑え少し上げている。
呪印は胸のしたにあるので見やすくはなったが、
見えそうで見えない、これがエロさをましてしまい
俺は悶々としながら確認を強いられることになった。
「オホン!それでは失礼しまーす」
俺は更に近づく。そこには六芒星が描かれ先端に
丸い点の模様が描かれていた。更に深く見る為、
目に霊力を集め確認、六芒星から呪いが発生していることが
確認出来、更に丸い点からは黒い糸のようなものが見えた。
これが何を示すか蒼字は経験からなんとなく
読む事が出来、次のやるべき事が分かった。
「ん〜それにしても……良い乳ですな
触りたくて触りたくて仕方ないグッフフ」
「おい、コラーなに勝手に文章入れてるんだよ!」
「ん?蒼字の心の代弁をしたのですが、
間違っていたでしょうか?」
「ま、間違ってるに決まってるだろうが、失礼な!」
「鼻の下伸びてましたよ!」
「な!?なにお〜そんな訳無いだろうルビーくん」
俺は鼻の下を抑えた。
「あのー」ミネルヴァ姫が声をかける。
「あーすいません!もう少し見せて下さい」
「はい、どうぞ!」………「ポロン」
「うぎゃー」
蒼字は揺れる御乳様に動揺しコケる。
「フフフッ面白いですね」
どうやらわざと手を離してみたいで笑顔で笑う。
「ミネルヴァ姫勘弁して下さい。それと…ちょっと時間を…」
股間のクールタイムを頂き改めて呪印を確認する。
さっき呪印を確認して分かったのは六芒星から
呪いが出ている事、これさえ抑えればミネルヴァ姫が
苦しむこともなく、魔物化の呪いも抑えることが出来る。
一度試してみるか!
「ミネルヴァ姫、試したい事があります。どうかご協力を
下さい」
ミネルヴァ姫は大きく首を上下に振って答えてくれた。
俺は筆を懐から出し霊力を込める。出来るだけ多くの
力を込めるため集中、時間をかけ筆先にはかなりの力を
集めることが出来た。
「それでは行きます!」
筆を使い呪印の封印を試みる。しかしこれが想像以上に
大変だった!
「うっ、ア、アーン、そこ、ア〜ン、ダメ〜」
印を刻むたびにミネルヴァ姫の色っぽい声が聞こえ
集中力が削がれる。まさか呪いの力よりも性欲との
戦いとなるとは思わず、股間の熱さと耐えながら印を刻む。
「ア、ア〜ン、凄いです〜こんなに気持ちいのは初めて!」
ミネルヴァ姫の感想がいやらしく聞こえるが呪いの力を
抑えることで今まで感じたことがないくらい楽に
なったはず、こっちはこっちで気持ち良かった気がするんで
良かった良かった!
一連の作業が終わるとルビーが肩を叩いてきた。
なんだろうと後ろを振り向くとそこには鬼が居た。
本年ご愛読頂きありがとうございました。
来年は面白く書けるよう勉強してまた頑張ります!
応援宜しく!
それでは良いお年を(*´ω`*)




