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第9話 ピッパエレキング
「ちょっと、エリザベス、それどうしたの?」
「あぁ、これ?」
エリザベスが自分の左腕にまかれた、編み込みのかわいい赤いブレスレットを見ながら答える。
「お守りだって、お兄ちゃんがくれたの」
「へえ、お守りなんて、あんた信じる牛だったのね」
「別に、信じちゃいないけど」
意外そうなランランにエリザベスが小さく微笑む。
「でも、なんかこれつけてから体の調子がいいんだよね」
「なにそれ、お守りじゃなくて、ピッパエレキングみたいな?」
ランランがそれを聞いておかしそうに笑った。
「なに? ピッパエレキングって?」
「知らないの、よくお年寄りやスポーツ魔がつけてる、なんか磁気の力で体をよくするってやつ」
「へぇ、そうなんだ。でも確かに体調いいし、そうなのかな」
「ピッパエレキングやるな」
ランランはそういうと、「私も今度ピッパエレキングつけようかな」と言って腕を回したのだった。