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第14話 ある秘書官の手紙 (上)

『 お父様お母様 兄様姉様 弟と妹 へ


 何も告げずに旅に出る私を許してください。

 でも心配しないでください。決して最後の旅にしようとしているわけではありません。

 いつか、いつか自分の気持ちに整理がついたら、その時は私はこの旅を終えこの家に帰って来ます。


 この抑えようのない気持ちを抱いてしまった瞬間から、いつかこんな日が訪れるだろうと予感してました。

 それでも今の私はとても満たされた気持ちでいっぱいなのです。

 悔いも後悔もありません。


 あぁ、でももう少し早くこの気持ちに気が付いて入れば……

 もっとじっくりゆっくり観察し、堪能してから、密かに思うだけにしておけば……

 

 いや、それはきっと私にはできなかったことでしょう。

 あぁ、この気持ちはいったいなんなのでしょう?


 これは禁断の果実。

 獣系魔族でありながら悪魔の実を食べてしまった私の罪。


PS

 もし私を訪ねて職場の誰かが訪ねてきた場合は、私は死んだとお伝えください。


    ショコラより』


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