「平成14年が最近のように思える」
平成14年はもう17年も前だ
当時小学生だった私は既に20代後半となった
平成14年から17年も経って
元号は令和となり、私は労働者となった
それでも何故か
平成14年が最近のように思ってしまう
最近というと語弊はあるが
少なくとも17年の"ソレ"とはあまり思えないまま
私は肉体だけが成長したと考えている
平成14年が最近だとすれば
平成21年は"ついさっき"だ
"ついさっき"という言い方も誤解を生みそうだが
私としては、10年の"ソレ"を感じられないまま
私は肉体だけが成長したと考えている
一方で平成14年より前に関しては
全く最近と思えない
正確には、覚えていない
もちろん幾つか記憶に残っている出来事やモノはあるが
平成14年に感じる"それ"を全く感じられない
そこで私は仮説を立てている
私のこの意識、この精神、この思考、ひいてはこの目に見えている世界は
恐らく平成14年から始まったのだ
いや、正確には平成13年の冬かもしれない
平成14年から、"新しい"という認識が未だに消えていないからだ
平成14年から、上記を統べたもの、ひいては"私"が始まったとすれば
私の本当の年齢は17歳ということとなる
ヤダ!労働者なのに年齢はまだ10代だなんて!
でも日本国では17歳は働ける年齢か
何なら高校に通わず就職してたら入社2年目にあたる
何はともあれ、肉体だけが成長しているこの私は
まだ本当の年齢が17歳であることが関係しているのだろう
17歳なんてまだ、未熟な存在だ
「17、18歳はもう大人だ。」と主張する連中がいることを知っているが
それは違うと思っている
少なくとも、私はそうでなかった
ある意味、そういうことを言える連中は
17歳だろうが、なんなら14歳だろうが
中身のしっかりとした"大人"であるに違いない
或いは、子どもだったかつての自分をとっくに殺したのだろう
"大人"でなくても許されるならまだしも
このご時世、そんな訳にはいかない
世論や第三者たちがそれを許さないのだ
私はどうにかして、平成14年から始まった"私"を殺さなければならない
平成14年を大昔のことと思う"私"とならなければならない