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少女の決意

作者: kaHo
掲載日:2019/03/24

 日差しが眩しい。

クーラーなしでは、この夏場は乗り越えそうにもない。

  一人の少女が、それでも読書に励んでいた。

 肩ぐらいまでの髪に、光が差し込むと少し茶色がかっている。

華奢な手足だが、小麦色に焼けた肌がキレイだ。

 「よし。今日はここまで!」

と、栞の紐を差し込みながら、本を閉じる。

 そのあと、LINEを見た。

 にやける少女。

好きな作家さんの報告が待ち遠しく、ついLINEを見てしまう。

 今日は何か話せるだろうか?

--少女の友達の父親が編集部に勤めていて、そのつてで何とかLINE交換をしてもらった。

少女はかなり友達の父親にごまをすって2年をかけて交換してもらい、早3年になる。

初めは何を話して良いものやらわからず、少女は緊張していたものだった--

 そんなあるとき、少女の姉が何かたくらんでいるような表情で、ヒラヒラと手で何か手紙のようなものを持っている。

「お姉ちゃん、それなに?」

にやけ顔になりながら姉は、

「なんだと思う?」

と、裏面を見せた。

 とっさに身体を乗りだし手を伸ばす少女。

パシッと音がなるような感覚で、姉からその手紙を奪い取る。

少女はまさかとは思いつつも、封を開ける。

 そこにはこう記されていた。

【happybirthdayRINKA。

 いつも応援ありがとう。

 これからも凛花ちゃんを裏切らないようがんばります。

 凛花ちゃん、これからも夢を目指して頑張って下さい。

 同じ道を歩もうとしている、凛花ちゃんへのささやかなプレゼントです。

 from舞

】

 読み終わると凛花は自然と泣いていた。

 なんでだろうか?

 涙が熱く感じる。

 凛花は、嬉しくて直筆で書かれた手紙に涙を唸るように溢していた。

 手紙にはもうひとつ。

今度する花里舞の執筆した『輝ける』が初の映画化された試写会のチケットが入れられていた。

私もこの道に進みたい、決心がついた気がした--

凛花は胸が熱くなったのを感じたのだった。




凛花が花里舞のファンに至るまで〜その後

 元々読書が好きな凛花。

今日も図書館に来ては、小説を楽しんで静かに読んでいる。

でも、なかなか好きな作家さんはおらず、いろんな分野に手を出していた。

 少女は去年、クラスメイトの男子に告白して振られたばかり。

少女は恋愛モノ何て読む気にもなれなかった。

 そんなとき、『〜女子会から〜』と言う小説を手に取り読むことに、そこには女子の悩める美容から恋愛まで幅広く書いてあった。

 特に気になったのは同じゼミの男子にどう告白するかの駆け引き。

このとき、おませな彼女は目を引かれた。

そして少女は思った。

『普通に告白してもだめなんだ。

何か駆け引きをする。

小説でもそうではないか。

いろんな展開をさせてワクワクドキドキをやめさせない圧倒感。

これは現実でも実践していけばいいのだ』

と。

それから少女は、その小説を書いた作家さんである『花里舞』のファンになった。

『花里舞』の作品を読むたび学ばされる彼女。

数年がたち、少女の友達の父親に駆け引きしやっと掴んだ、『花里舞』のLINE。

チャットで話すたび、とても丁寧で姉と全く違う、やまとなでしこのような女性の姿に少女は虜になった。

ーーーー

 『輝ける』を見て感動した凛花。

こんなにも人には可能性を秘めているのだと感じさせられた。

 その夜には、勇気を持って原稿用紙とシャーペンを用意した。

『私も書きたい。

人にはいろんな可能性があることを。

まずは自分の体験談から話しを膨らませよう。』

 そう思いシャーペンを持ち書き出す、彼女。

 小学生だった甘酸っぱい女の子の話をどう駆け引きするか。

「小学5年生の夏休み。平々凡々の女の子梨花はーーーー」

 彼女は、この道に一歩踏み出したのであった。

ーーーー


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 凛花が読むだけでなく、書く場面も読みたかったです。 [一言] 憧れの作者様から、お手紙が! というの経験はありませんが、頑張ろうとか、この道を進みたいという思いに、共感できました。
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