表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学園の逆行騎士  作者: ごっちら
第1章 始まりの鐘
2/3

雪花の姫

 まだまだ慣れないので至らないところもありますが、大目に見ていただけると幸いです。それではどうぞ!

 「澪も元気そうでなによりだな。さてと、帰って紅茶でも飲むか。」


 理事長室を後にし、和人は廊下を歩いていた。そんな時、廊下に人だかりができていた。


 「なんだ?ちょっと覗いてみるか。」


 するとそこには、先ほど理事長室で出会った青みがかった銀髪の女子生徒セレスと、大柄な男子生徒が言い争っていた。


 「おい、俺と決闘しろって言ってんだよ!新入生主席だかなんだか知らねぇが、そのすました顔見てるとむかつくんだよ!」


 「・・・。」


 「おい!聞いてんのか!!」


 「・・・あなたには興味がない。」


 「なんだと!?」


 そこからさらに男子生徒の口調は荒々しくなっていく。


 「なーんか面白そうだな。」


 和人も周りの生徒と一緒に見ていると、後ろから声をかけられた。


 「あら、あなたはさっきの・・・。」


 和人が声に気づき後ろを振り向くと、先ほど道案内してくれた赤髪の先輩がいた。


 「先ほどはありがとうございました。」


 「いえいえ、気にしなくていいのよ。」


 和人は改めてその女子生徒を見てみた。燃えるような真紅の髪で腰まで伸びている。少し好戦的な目つきをしているが、そこがまた彼女の魅力なのだろう。とても良いスタイルだった。


 「そういえば、まだ自己紹介してなかったわね。私はこの学園の生徒会長をしている、篠田明美しのだあけみよ。よろしく。」


 「生徒会長さんでしたか!?自分は宮野和人といいます。よろしくお願いします。」


 和人が初めて声をかけたのはまさかの生徒会長だった。


 「ええ、こちらこそ。それにしても、また始まったわね。」


 「また、とはどういう意味です?篠田さん。」


 「明美でいいわよ?」


 「い、いえ、その、しの・・・」


 「んんーー?」


 どうやら逃してくれないらしい。


 「あ、明美さん。」


 「うん!なに?」


 明美はご満悦のようだ。


 「またってことは前にもあったんですか?」


 「あの2人は初対面だと思うけど、あの男子生徒のほう、ライネル君っていうんだけど、彼は気に入らない人がいるとすぐに突っかかってくるのよ・・・。困ったものね。」


 と、額に手をあてながらため息をついた。美人がやると1つ1つの動作が美しい。和人と明美が話している間も、言い争いは続いていた。


 「はやくどいて。」


 セレスが見下した目をして言う。


 「なめてんじゃねぇよ!俺様の言うことが聞けねぇのか!」


 ライネルはさらに声をあげた。


 「これはおさまりそうにないわね。そろそろ止めようかしら。」


 明美は2人が止まらないとみるや、自ら止めに入ろうとした。


 だが・・・


 「俺は去年の剣戟祭の代表をつとめた男だ。その気になればお前なんて一瞬で倒せる。それともなにか?もしかして負けるのが怖いか?」


 ライネルが挑発じみた目を向けると、セレスは目つきが変わり、


 「へぇー、あなた強いの?」


 と、抑揚のない声で言い、初めてまともに顔を向けた。これを見た和人は、


 「ふーん。データ通り強さには過剰に反応するな。」


 と、漏らした。


 するとその声が聞こえていたのか、


 「みたいね。」


 明美も納得していた。


 一方、初めてまともに返事を返されたライネルは、


 「当然だ。お前みたいなひ弱な女が〈鋼鉄の剛腕パンツァーアーム〉の二つ名を持つ俺には勝てねぇ!」


 と、好戦的な笑みを浮かべた。


 「なら、見せてくれる?あなたの強さを。」


 ここにきてセレスもやる気のようだ。周りの生徒達も興味ありげに見つめていた。


 『おいおい、なんだ?あの2人やるのか?』『〈鋼鉄の剛腕〉と〈雪花せっかひめ〉が試合だとよ!』『見ものだな、こりゃ。』


 周りの生徒達も興味深々なようだ。


 「わかった。試合をしましょう。」


 セレスはあくまでも冷静に答えた。それに対しライネルは、


 「そうこなくっちゃなぁ!」


 やる気満々のようだ。


 「生徒会長、演習場をお借りしてもよろしいでしょうか?」


 セレスは明美に問う。


 「わかった。理事長には私が言っておく。第2演習場なら使っていいわよ。ああでも、理事長が来るまで始めちゃだめよ。」


 「ありがとうございます。」


 礼を言うなり、セレスは銀色の髪をさらりとゆらし、歩いていった。周りの生徒達も試合を見るためについていった。


 「さて、それじゃあ、うわさの〈雪花の姫〉の強さを見に行くとするか。」


 和人も興味をそそられ、演習場へと向かった。

 次からは戦闘シーンに入る予定です。戦闘シーンって書くの大変そう・・・。次からはもう少し文量を多くしたいと思います。更新が遅れるかもしれませんが、読んでいただけると嬉しいです。評価お待ちしてます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ