コロシアム5
コロシアムに到着すると、なにやら人集りができている。
そして行列の先には予想通り負債神とユウヤがいた。
【絶世の美女ミラと勇者ユウヤのグッズ&握手会】
頭が痛くなるような垂れ幕が掛けられている。
「ミラさん!一目見た時からあまりの美貌と強さに惹かれました。これからも頑張ってください!」
いいオヤジがミラに握手を求めてくると、ミラは満面の笑みで握手対応している。
そしてオヤジは嬉しそうにハチマキを購入し、箱の様なものにお金を収めていく。オヤジだけでなくどこかの貴族のお坊ちゃんらしき人も並んでいる。なにがそんなにいいのやら。
対してユウヤのところには、小さな女の子からそこそこお歳の方までかなり幅広く並んでいて、ウチワみたいなものを買っていく。
ユウヤも少し人見知りするタイプだが営業スマイルができている。
この歳でどこで覚えたんだ.....。いや隣にいるやつのせいなのは明白か。
こっちの世界では馴染みないかもしれないが、グッズや戦略が元の世界のアイドルみたいだ。
「というかこれ止めたいがこれだけ並ばれてると止めようがないぞ」
周りを見渡すと受付のお姉さんを見つける。
「お姉さん!うちの仲間がすいません。いますぐやめさせたいんですけど、力をかしてもらえませんか?」
すると
「オーナーのかたに許可を取って営業なされているので大丈夫ですよ。朝イチにミラ様がオーナーのところに赴いて熱く語ったと思ったらオーナーもなにやら不敵に笑って了承していたので」
.....。
あくまで予想だがグッズの売上かテナント代なのかわからないが、絶対いくらかお金が流れるようになってるな。
オーナーとしては宣伝効果も含めて笑いが止まらない感じか。
「あの負債神め、その熱意を日頃から出してくれれば.....」
そんなことを思いながら俺はあの2人を尻目に今日のマッチングに入ることにする。




