ついに近接武器完成1
小舟で湖を渡り目的地に到着する。
拓けた場所ではルナさんが椅子に座り、本を読んでいた。
(セツナはまだ作業中か?)
ルナさんに挨拶をし、セツナの進展具合を聞いてみる。
「私は実物見ていないですが、セツナさんがお昼にもうすぐ完成だと言ってましたよ。真さんも良かったら一緒に待ちませんか?」
そうだな。セツナがいないと扉の向こうに行くことも出来ないしな。
待ってる間は久しぶりにルナさんと二人っきりで、談笑でもさせてもらおう。
二人っきりで...二人っきりで...
(あぁ。改めて話そうとすると年甲斐もなく緊張してしまうな)
なにから話そう。聞きたいことは山ほどあるのに言葉が出てこない。
そんな中ルナさんがいつもの穏やかな声で話しかけてくれる。
「真さん、こちらの世界はどうですか?慣れてこられましたか?」
優しい穏やかな声に俺も自然と力が抜けていく。
「そうですね。皆さんのおかげでだいぶ慣れてきた感じがします。
元の世界と違って皆さんとても親切でいつも楽しそうですし」
ルナさんは嬉しそうに笑ってくれた。
しばらくそんな他愛もない話が続く。
俺の元の世界のこと
アーベル村のみんなのこと
ロイさんや負債神、ユウヤのこと
話題は自然と出てくる。
そんな中ある時フッと会話が止まった。
(こうしてルナさんと二人っきりで話すなんて本当に久しぶりだ。
改めて助けてくれたお礼を言おう)
「ルナさん、こちらの世界に来てから何度も助けていただいてありがとうございます。
きっとルナさんがいなかったら野垂れ死にしていたかもしれません」
改めてお礼を言われ照れながら笑っている。
(可愛いなぁ)
笑顔を改めて見ているとポーっとする。
「ルナさん、実は俺出会った時から...」
ルナさんは俺がなにを言うのかとジッとこちらを見つめている。
先程まで照れていたからか顔が少し赤い気がする。
顔が熱い。
久しぶりに二人っきりだからか。
けれど自分の気持ちが素直に出てくる。そんな感じだ。
「ルナさんに助けてもらった時からずっとルナさんのことがす.....--」
ガシャンッ
熱風とともにセツナが現れる。
「す.....てきな人だなって思ってたんですよ。アハハ...ハ」
ルナさんも小さく笑っている。
(これが鉄板シチュエーションってやつですか!)
そんな俺の心の声などいざ知らずセツナがものすごいハイテンションで声をあげる。
「おぉ!やりました!やりましたよぉ!
一流の素材に天才の私!最高傑作なのは間違いない!はやく渡したいですね〜。説明したいですね〜」
ふとセツナと目が合うと、セツナは汗を滲ませる下着姿のままガシッと手を掴んできた。
「グッドタイミングです!ナイスタイミングです!というかベストタイミングです!」
「わかった。わかった。とりあえず目のやり場に困るから汗拭いて服きてくれ」




