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隣にいないダメ執事

 ううん……なんだか、私の隣にいつもいる奴がいないのはなんか淋しいわね。


「ここ、解る人はいるかー?」


 最近は保健室っていう逃げ場を見つけてから頻繁に行くようになって、あんまり寝顔も見れてないのよね……


 ……って!? 私はなにをかんがえてるのっ!?


 あいつはただの執事じゃない! それ以上でもそれか以下でもないはずよ。


「んー。じゃあ、安心院あじむ


 だいたいあいつは執事っていう自覚が少なすぎるのよ。そりゃあ、やれば仕事はきちんとこなすけど、それまでが長過ぎるのよね。もうちょっと素直に--


「安心院、安心院由香!」


「ひゃい!!」


 突然名前を呼ばれ、素っ頓狂な声を出してしまう。


「……? どうしたんだ?」


「いえ、何でもありません。問題を解けばいいんですね」


 私は何事もなかったかのように黒板の前に立つ。


 クラスのみんなはクスクスと笑っている。これも全部あいつのせいよ!


 私は怒りを黒板にぶつけた。それが、クラスのみんなを威圧したのか、すぐに静かになった。


「……正解。難しい問題なのによく解けたな」


「当然です」


 難しい問題ってわかってるならわざわざ解かせないで欲しいわね。


 私は踵を返して自分の席に戻った。





 時間は経ち、昼休み。私はあることに気づいていた。


「あいつ……お昼……」


 そう。今日はあいつから弁当を貰っていないのだ。


「あらら。絢介君、お昼作り損ねちゃったんだね。じゃあ、食堂に行こうよ。お金はあるんでしょ?」


「え、ええ。でも瑠奈? あなた、今日はえらくあいつの肩を持つわね」


「そうかな? いつもと変わらないと思うけど?」


 確かにそうなんだけど、なんか今日はいつもと違う気がするのよね。なんていうか、いたわっているっていうか……


「ほーら、早く行かないとお昼休み終わっちゃうよ」


「……ええ、そうね」


 私は瑠奈に連れられ食堂に行く。いつもは私も瑠奈も弁当で、教室で食べているのだけど、今日に限っては瑠奈は弁当を持ってきていない様子だった。


「珍しいわね。弁当はどうしたの?」


「たまには学食もいいかなって思ってね」


 私は多数あるメニューの中から無難そうなモノを選んだ。


「へえ、学食も侮れないわね」


「同意。びっくりしちゃった」


 席についた私達は学食のクオリティーが意外にも高いことに驚きを隠せないでいた。


 合掌をして、一口。


 美味しい……んだけど、何か物足りない。


「あいつならどんなふうに作るんだろ……」


 あろうことか、私はそんなことを呟いていた。


「ちょっ! 瑠奈!? なんでそんなにニヤニヤしてるのよ!?」


「いやぁ、由香はずっと絢介君のことを考えてるんだねぇ。さっきの時間も絢介君のことを考えてたんじゃない?」


「そ、そんなことないわよっ!」


「あ、図星ね」


 瑠奈は意地悪な表情で私を見る。


「うるさいわよ!」


 流石は幼なじみね……


 侮れないわ……

なんかラブコメ路線を突っ切っているような……


気のせい……なはずです!

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