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私と執事と学校生活Ⅱ

 美玲ちゃんの両親と誠くんの両親は海外に出張することになり、二人は私の屋敷で暮らすことになった。


「どうしたの、由香? なんか、楽しそうだね」


「そう見えるならあなたの勘違いよ、瑠奈」


 私は机に突っ伏した体を起こす。


「そうかな? それで、なにがあったの?」


「簡単にいえば、同居人が増えたってところかしら」


「へえ、どおりで」


 確かに、楽しくないといえば嘘になる。今まではあの広い屋敷に絢介と二人で暮らしていたから、寂しくはなくなったわね。


「で、なんで由香はそんなに疲れているのかな?」


「そんなの簡単よ。あのバカ執事が仕事をしないから。男の子と女の子がいるんだけど、男の子の方がちょっとね。女の子の方は自分から起きて、支度をしてくれるから有難いのだけど……」


 そう。今日の朝はいつにもまして大変だった。


 美玲ちゃんはちゃんと早起きして学校に行く準備を整えてたのだけど、誠くんの方は誰かに似て起こすのが大変だった。せめて、絢介がしっかりしてくれていたらいいのだけど……


「ふぅん。で、その執事さんは?」


「今、そのふたりの編入手続きに行ってるわ。とはいっても簡単なものなんだどね。叔父様方も最初からうちに預ける気ならそう伝えてくれたらいいのに……」


 最後は瑠奈には聞こえないように呟いた。


「ん? そのふたりはこの学校に編入してくるの?」


「ええ。ふたりとも小等部の5年生よ」


 その瞬間、瑠奈の目が光った気がした。


 何かまずいことを言ったかしら……


「由香! 今すぐにふたりの所に行こう!」


 瑠奈はぐい、と体を机に乗り出し、私の手を握る。


「ちょっ!? どうしたのっ!?」


「いこう! 今すぐにっ!!」


 目が本気まじだ。


 ちょっと、これどうしよう……


「それはなりません。瑠奈様」


 私の窮地を救ったのは皮肉にもというべきなのか、執事だった。


「あ、絢介くん。ごきげんよう。手続き終わったんだね。それにしても、なんでダメなの?」


「それは、もうホームルームの時間だからにございます。行くならば昼休みに行けば良いかと。弁当はまだ私が持っていますので」


「なるほど。そうね。じゃあ、昼休みに行こ!」


 なんとか助かったわね。なんていうか、さっきの瑠奈には有無を言わせない何かがあったような……


 正直に怖かった……


「それにしても、いいタイミングで来たわね」


 私は執事に呟く。


「ええ、ここぞというところまで陰で隠れておりました。いやはや、お嬢様の困った表情は面白うごまざいました」


 なんだ、最初から見ていたわけね。


「あなた……私に喧嘩を売っているのかしら?」


「滅相もございません。喧嘩は買うことはしますが売ることはしません。私は紳士的にございます故」


「買う時点で紳士的じゃないわよ! ちょっと、表に出なさい!」


「出たいのはやまやまなのですが、先程も申し上げた通り、時期にホームルームが始まってしまわれます。それに、出ようとしたところで門の警備員に止められるのがオチですよ?」


「わかってるわよ!!」


 なんだか熱くなっている私が馬鹿みたいじゃない……


 しばらくして、チャイムが鳴り担任の先生が入ってきた。

祝閲覧2000突破!


気づいたら閲覧数が2000を超えていました!


作者超歓喜です!


皆様、有り難うございます!これからものほほんな話を書いていきますので宜しくお願いします!


「だってさ、美玲」


「ほえぇ……2000人って凄いねっ! あのクイズのスタジオにも入り切らないよ!!」


「え? そこなのか?」


「2000人の観客さんなら野外スタジオだね! わあ、夢が膨らむなぁ……」


「……聞いてないし……ということでこれからもダメ執事を宜しくお願いします! ……ブルッ--なんだ? 転校初日から何か嫌な予感が……」

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