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まっくろまくろなましろくん  作者: しゃーむ
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オーラ

 最近かどうか詳しくわからないけれど、人のオーラが見えるという人をテレビやらで見かけたりする。少し意味合いが違うかもしれないが、オーラ占いというのもどこかのネット広告に紛れていたのでやってみたけれど、気分で選んだ色で僕は純粋な人間だという診断結果がでた。

 そんなことはないのに。

 そんなはずはないのに。

 人のオーラが見えるという人に僕のオーラを見てもらったとすれば、それはきっと『黒』なんだと思う。『黒』というオーラの色がその人間をどういった風にとらえればいいかわからないけれど、それでもきっと僕は『黒』なのだ。

 僕は決して純粋な人間ではないし、性格だってひねくれていると自分で理解している。まあ人に嫌がらせをするのが好きとか、いじめるのが好きとか、邪魔するのが好きとか、そういったことではないのだけれど。

 周りの人間が友達やらと仲良くしている中で、僕はひとりだ。

 友達が欲しくないわけでもないし、仲良く話している姿なんかを見ると羨ましくも思う。

 普通にそう思う。

 それでも僕は友達を作らない。

 気の知れた仲間を作らない。

 正直に言えば、作れない。

 僕は別にひきこもりというわけでもないし、人と会話するのが苦手というわけでもない。必要とあらば会話もするし歓談もするだろう。まあ大勢を相手にするのだけは苦手と言うべきか。ただ、会話をするのが苦手というわけでもないけれど、なるべくなら会話したくないというのが本音だ。

 いつからだっただろう。

 僕には見えてしまうのだ。

『黒』が。

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