第3話
僕たちが選んだ道は
想像していたものより過酷で厳しいものだった。
何故ならゲームなのに負けたら死ぬかもしれないのだから。
中央に黒いロングワンピースを着た女性が現れた。
「1回戦はフルーツバスケットです」
…は?
「フルバってあの…?」
正直、拍子抜けした。
フルーツバスケットと言われて意味が通じるのは1/10もいないから、まだ空気に緊張感があるけど
何をやらされるか未知だったから最悪、殺し合いを想像していた……
「ではルールを説明させて頂きます。これから配る紙にフルーツならバナナ・リンゴと言ったように、お題として出された種類に関連するものを字で書いて下さい。ただし見せる前に、ランダムで選ばれた代表者は自分が書いたものの特徴を1つ言わなければなりません。代表者以外はその発言により、変えてもOKです。そして、その代表者が前に出て自分の書いたものの名前を発表します。もしそれを書いたものが1番多ければ、その方々全員が敗者です。また誰もそれを書いてない場合も代表者だけが失格となります。代表者はヒントを出した時点で変える事は出来ないので、ご了承下さい。また字を書く時は機械が操作してくれるので心配いりません」
人と考えが同じ過ぎても、違い過ぎてもダメ……
「ではお題を発表します。お題は動物!制限時間は1時間。40分後に代表者が前に出ます。それでは考えた人からネームプレートを配るので前の部屋に来て下さい」
そして、ゆっくりと息を吐いて
「ゲーム、開始!」
──始まった。
1000人が命を懸けて争う、究極のゲームが……