表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
REAL GAME  作者: 野澤 ちか
6/77

第5話

井戸の中へ入った時のことは、よく覚えていない。


長かった様にも


短かった様にも感じたし


すぐに眠りに誘われて、瞳をゆっくり閉じたから。


無重力みたいな


フワフワとした感覚



まるで酸素ボンベを付けて海の中を漂っているみたいだった。


重い瞼を静かに開ければ


桜雪の顔が近くにあった。


…え?




ガバッ


僕は勢い良く立ち上がって、慌てて距離を作る。


頭が混乱していて終始無言な僕を見て


「大丈夫?私もさっき起きたの…」


と、小さく言った。


──思い出した。


それと同時に、周りの様子を確認する。


ここは外なのか?


周りには人の姿は見当たらなかった。


ただ、何も無い広大な大地の真ん中に建物がそびえ立っているだけである。


「いかにも…だな」

僕は、重々しげにそれを見つめた。


例えるならバベルの塔、とでも言うのか。


標高は信じられない程高く、石造りで古めかしい。


円上の建物には、窓1つ無いのがバベルと違う所と言えるのか……


とにかく、入ってみるしか無いだろう。


桜雪も同じ事を考えていたのか、僕の隣で歩調を合わせた。



「お待ちしておりました。案内人を務めさせていただきますので、ついて来て下さい」



…いったいどこから現れるのか、思わず足がすくんだ。


「この人さ美術室で聞いた声の人だよね」


「…恐らく」


しばらく側にあった階段を上ると、案内人は止まって


こちらです、と呟いて、目の前にある真っ黒な扉に手をかけた。


「お入り下さい」




不安や好奇心


幾つもの複雑な感情を抱えて



僕たちは進む事を決めた。



漫画やドラマにある青春何て本物じゃ無いんだ


現実は厳しくて


希望何か無くて


弱々しい僕らは


すぐに自滅する



学校も家庭も置き去りにして



僕らが進む道にはまだ答えは無い。


大人にも子供にもなれない14歳



でも扉の奧には


新しい世界が待っている。

長ければ半月ほど、更新出来なくなります。


ごめんなさい(;・д・)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ