第9話
すみません;
かなり、更新が滞ってしまいました!
期末・実力テストや部活があって…
明日からも泊まりで合宿へ行ってくるので、更新遅れます;
でゎっ
結果として現在──僕らは森の中を探索している。
“──もう、ゲームは始まっているのだから”その思いから更に奥深くまで進んでいるのだが、人の気配は一向に無かったりする。
暑いな……。
まだ季節は5月だというのに、この夏日の様な暑さは何なのだろう。
温暖化の余波は、異世界にも押し寄せている、って事か?
額にジワリと広がる汗を腕で拭い、そういえば食事はどうなるのだ、とぼんやりと考える。
案内人は1日がタイムリミットだと言っていた。が、その間に食事が支給されるとは思えない。しかも時間が過ぎれば敗者確定……。
熱は体力をジワジワと奪っていく。
──早めにゲームを終わらせないと、色々な意味で危ないかも知れない。
甲高い野鳥達のさえずりが妙に耳障りに感じる、が、僕は不快さを抑え真っ直ぐに歩いて行った。
只、いつも自分の希望通りに物事が進む訳がない。
それから先、僕たちは延々と深い森の中をさまよい歩き続けていた。
時計が無いから時間の経過何て分からない。分かっているのは、足を踏み出す度に疲労が溜まっていってるって事だけである。
そんなにせわしなく動いてる訳でも無いのに、ふくらはぎが悲鳴をあげて警告を出してる。
と、言っても少し足が疲れた程度の話だ。この程度なら、長時間歩けば誰でもそうなる。
それより痛むのは…
視線を少し下げて、包帯に巻かれた右手を複雑な思いで見つめる。
いや、正確に言うならズボンのポケットで隠れている右手の事であるが……
「………」
この場所にくるまでは痛みも和らいでいたが、歩き始めた影響で痛みが酷くなっているのは事実だ。
腕を揺らすと痛みが増すから、自然と右手をポケットに突っ込み固定する様に歩く姿勢となる。
アリアの額から汗が滲み出て、地面にこぼれ落ちたのが目に入った。
それを見て、暑くて良かったと感じる。
全身から汗が吹き出ても、暑いからと言えば何らおかしくならないから。
「…………っ」
瞬間、骨が砕かれたんじゃないかってぐらいの痛みと振動が、右手から脳に送られてやって来た。
「…どうしたの」
無関心なアリアまで、申し訳程度に心配をしてくれている。いや、無関心な態度に見えるってだけであるが……。
───違う!
僕はなるべく静止の状態から、細心の注意を払ってそっーとポケットから右手を出す。
その原因が、樹木から無数に枝分かれしている小枝にポケット越しから手をぶつけたせいだ、と理解した途端、自然の癒やし何て気持ちは一気に吹っ飛び、全身で辺りの樹木の全滅を願った。
バチバチと痺れた、瀕死の右手。
神経が痛みという痛みをかき集めて、僕に鋭く攻撃しているようだ。
「右手、ぶつけたの?」
「あぁ…少し痛むけど、治りかけだから平気。ごめん、歩こう」
そう言って、軽やかで余裕な顔を向ける。
彼は僕の精いっぱいの虚勢に気付いてないだろうか?
「…うん」
何とも言えぬ、少し微妙な面持ちで再びアリアは僕の歩調に合わせる。
──仕方無い。ゲームが終わるまでは、話したくないんだ。
頭がいかれる痺れを必死にごまかし、僕は早く対戦相手が見つかる様にと空の上の神さまに祈った。
神さまが僕の願いを叶えてくれる様には思えないけど、他に頼める存在何ていない。
もうろうとした意識の中、僕は無意識に流れる汗を左手で拭いていた。