第9話
更新を待っていて下さった方←いない;
すみませんでした!
昨日から部活の合宿をして帰ってきたり、中間テスト前で勉強したりもしますが、今日からまた続きを書かせて頂きます。
では、よろしくお願いしますねっ
──君が好き。
只、それだけなのに
僕らの想いは大きくすれ違っていく。
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「…ジ、なぁケンジ!」
誰かが耳元で僕を呼ぶ。
うっすらと開いた瞳に映るのは
……?
「もうすぐ夕食の時間だぞっ下に降りないか?」
「……髭を生やしたタイ人…」
「はっ??」
「───あっ!すみませんでした…」
上体を起こしてまぶたを擦ったら、目を覚ませれた。
そして寝ぼけていて、思わず率直な感想を本人に言ってしまった事に気付く。
「ははは、君は低血圧かい?さぁご飯を食べよう」
笑うのは、青年。
そしてその隣には
「……………」
無口・無表情な少年の姿
あぁ…完璧に思い出した。
自分の頭を2〜3回叩き、ベットから降りる。
「有難うございます……」
中途半端に寝たせいか、頭が痛い。
水が飲みたいな…
僕達は部屋を出て、エレベーターを使う。
と言うかエレベーターを備え付けてる辺り、異世界の何でも有りさを感じる。
僕が
「下」のスイッチを押して、ドアが開く様子を見てた2人は
「え?え?!何で!何をしたのさ?ケンジッ」
おじさんと青年はかなり驚いていた。
そして男の子も若干、顔を歪めて僕を見つめていた。
僕は苦笑する
この人達は、エレベーターと言うものを知らないのか…
「そういえばケンジは俺がタイ人と言う事も知ってたな。お前は…あれか?魔法使いって奴なのか??」
「…いや、生憎普通の人間だ。タイ人ってのは勘だよ。顔の感じでアジアの暖かそうな所に暮らしてそうだったから」
それに興味を示したのは、青年だった。
「つまり君は顔を見るだけで国籍が分かるのかい?未来にはそんな知識が有るんだ……」
「違う違う!!本当に何となく、ですから。勘違いしないで下さいっ」
ふぅ〜…
何か疲れるな……
でもこうしてると、ゲームの事何て忘れられる…
彼らは根が良い人みたいだし。
「これはエレベーターって言って、未来で使われてる便利な機械なんですよ。もちろん、魔法じゃなくて、人間の頭で作り出したものです」
「へぇ〜…未来ってすごいね!君があの装置を動かしたんだもんなぁ、まさか自分の指が機械になる時代がくる何て……産業革命の進化だねっ」
「…………」
…何でそうなる?
どうやら、大きなすれ違いがあるみたいだけど
意味が通じるまで説明するのが面倒くさいし
「…そうですね」
聞き流しとこう。
「俺はドラえもんか……」
「え?何??」
「いえ、別に」
そんな本気とも漫才ともとれない、会話をよそに
エレベーターを降りた僕らは食堂室のドアを引いて中に入った。