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第一章

第一章 二人のカタチ。



惹かれあうこと、触れ合うこと・・・。

支えあうこと、離れ行く人・・・。

いつか君は消えてしまう。

いつか僕は触れてしまう。

いつか君は誰かに惹かれてそっちの方へ・・・

いつか僕は誰かを求めて今日の明日へ・・・

いつ会えるだろうか僕と共に明日へ向かえる人に



僕は白いワンピース姿の少女となぜか二人で・・・・・・ベッドの上で寝転がっていた。

「いやいやいやいやいやいやいや、おかしいでしょ!?」

勢いよく起き上がった僕は横で寝ている少女にそういった。

すると少女はゆっくりと起き上がると僕に抱きついて

「ふふふふ温かい~これが優しさかぁ~ふふふ♡」

そう言いつつ更にキツク抱き締めてくる少女を引き剥がそうとしながら僕は少女に

「僕にとっては暑いんですが!?優しさと言うよりもむしろ蒸し暑さです!」

と、わけの分からないことを言ったりしていた。

ダメだ・・・この子、暑さで頭がやられちゃってるらしい・・・って僕もか!?

普通の男子ならここで喜ぶべきか!?いや、でもこの子・・・さっきから当たってる胸の感触からして下着つけてないし・・・無防備だよね。

そんなことを考えていると少女は僕の心を見透かしたように少しはなれて

「えっち・・・・・・それより名前教えて欲しいなぁ♡」

「いや、間違ってはないけど・・・って名前は最初に聞こうよ!名前は高凪裕二(たかなぎゆうじ)・・・君は?」

僕がそう聞き返すと少女から明るさは消え、俯きながら震えた声で言葉をつむいだ。

(すず)(きり)(あい)()・・・・・・いいよ、笑っても・・・慣れてるから」

「ん?何で笑う必要があるの?可愛い名前じゃ―――」

「嘘・・・じゃない・・・よね?」

訳が分からない、テンション高くて抱きついてきたと思ったら何で名前だけでここまで落ち込むのかな?と、思いつつも僕はそれを訊こうとはしなかった。

それを聞いた途端、この少女との繋がりが消えてしまいそうで・・・だから僕は笑顔で

「嘘じゃないよ・・・えっと・・・なんて呼べば良いかな?・・・涼霧さん?」

嘘じゃないという言葉で一度は顔を上げた少女だったが、苗字で読んだ途端また俯いてしまう。

「じゃあ・・・愛花ちゃん・・・ってのは変か・・・愛花さん、は?」

「愛花・・・って呼んで欲しい・・・」

「えっとそれじゃあ・・・愛花、とりあえず・・・」

名前で呼んでもらえたのが嬉しかったのか、少女の、愛花に笑顔が戻る。

「下着つけてください・・・姉ちゃんの貸すんで―――」と、言った途端笑顔のまま殴られた。



僕は殴られたあと小一時間、愛花に姉の部屋から持ってきた下着を使って、下着について熱く語られたが正直全く頭に入ってこなかった。だって実際に着けて見せなくても・・・普通、彼女彼氏の関係ですらそんなことは起きないだろうし。

時計の針はお昼を指そうとしているし・・・。

「はぁ・・・」

僕のため息を聞いてか愛花は、熱く語っていた下着講座パート2を中断し、時計を見ると慌てた様子でばたばたし始めた。そして愛花は頭を下げて

「ごめんなさい!裕二君、お腹空いたんですよね?急いで準備します!」

そう言うと手に持っていた下着たちを僕に押し付けると、僕の部屋を出て一階に下りていった。

下着をとりあえずその場に置いた僕は愛花を追いかける。

この家はトラップが多くて始めてきた人には教えなきゃいけないの忘れてた!と、気付いたときにはもう遅いわけでして・・・。

ガンッ!と言う音を最初に『きゃ!』という短い悲鳴に続きゴバァ~という音で終了した。あれ?と、僕は思ったがまぁ今は愛花を助けるのが先だと思い階段を駆け下りてキッチンへ急いだ。

キッチンに着くと僕は他のトラップを作動させないように慎重に愛花に近づき、起こしてあげる。

「あぁ、ごめんなさい!すぐに片付けます!」と、すぐに片づけを始めようとする愛花を羽交い絞めにして、キッチンからリビングまで引きずって移動させた。

抵抗しなかったのが不思議に思えたがそれより気にしなければいけない問題が起きていた。愛花は僕の服を見て、それから指をさして笑い出した。

「いや愛花、君の背中もこんなだから・・・」

と、言いつつも僕は愛花の笑顔を眺めていた。

僕と愛花にべったりとくっ付いているチョコレートケーキの残骸の事なんて忘れて・・・。

このまま時が過ぎるのを待った。


いかがだったでしょうか?

面白かったですか?

そうですか!楽しめましたか!

まぁ、このあとがきを読んでる時点で少し興味がわいて読んでくれたのでしょう。

作者のテンションは上がったり下がったりします。

ちなみにあとがきを読むことを私はお勧めしません。

なぜなら!

テンションの高さについて行けずに「こいつウザいな・・・」とかなりかねませんし・・・。

ってこれ読んでる時点でもう遅いのか!

気付かなかった・・・。

このあとがきは白猫ノ夏がお送りいたしました。

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