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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

鋼鉄の心臓

作者: A6M2Zero

鋼鉄の猛獣が甲高いガスタービンエンジンの音をたてて進む。一つ、二つ…合計五つ。五つのMBTが車列を組んで進む。連中の目的地は我が方の防衛陣地前の前線拠点だろう。既に配置は完了。あとは撃ち込むだけ。ビックリ箱と揶揄われ、ポンコツの烙印を押されたコイツは烙印を押した車列への砲撃を今か今かと待っている。搭載砲弾は23発。既に薬室内に装填されている1発と即応弾のみ。第一目標は先頭のエイブラムス。第2目標はレオパルト2。まずは逃げ場を無くす。

レーザー測距。

目標まで1.7キロ。

弾種APFSDS

偏差右に5度、狙うは車体側面。

……撃て

ーーーーーーーーー

ーーーーー

ーー

油断していた。

小隊長の乗っている先頭のエイブラムスが被弾。車体弾薬庫に誘爆したのかブローオフパネルが吹き飛んでそこから爆炎が飛び出した。間違い無く戦闘は不可能…


後ろから爆発音。


4号車から入電。5号車ー最後部のレオパルトーが被弾。弾薬庫に誘爆して砲塔がふっ飛ばされたらしい。

やられたッ!こうなれば車体を旋回して避けて進むしか無い。だがモタモタしてるうちにまた何両か喰われる。健在なのは残り3両…

3号車は車体旋回よりも敵への反撃を選んだようだ。

3号車。砲塔を右に指向。車体を旋回させながら2号、4号車も赤外線センサーで敵を補足。

車高の低く、お椀型砲塔に大量のERA(爆発反応装甲)…恐らくT-72。ソレが1両

3号車は即座にレーザー測距。目標まで約1.7km…ゼロイン補正…射撃

ーーーーーーー

ーーーー

ーー

敵の反撃が思ったよりも速かった。車列真ん中のレオパルトが砲塔を旋回。ついさっき最後部のレオパルトを撃破した相方に照準を合わせた。発砲煙確認。

空気を切り裂きながら進むAPFSDSは真っ直ぐにT-72の車体へと吸い込まれる。

避ける間もなく接触。ERA作動。爆発で弾を反らせる

お返しと言わんばかりに相方が発砲。弾は敵3号車の砲塔正面に突き刺さる。敵3号車、被弾。恐らく砲閉鎖機がやられたのだろう。車体を旋回させて後退していく。

3号車が射撃をしている合間に体勢を整えた敵2号車と4号車が相方に砲を向ける。

相方が再装填を終える前に敵が発砲。ERAが無くなった車体に容赦なく突き刺さる。複合装甲を砕いて車内へ。


次の瞬間、爆発。


恐らく即応弾か装薬に掠って引火したのだろう。砲塔が打ち上げられる。搭乗員は出てこなかった。最後まで敵に照準を合わせたまま死んだ。


だが彼らの稼いだ時間はコチラに有利な状況を与えた。


再装填完了。目標測距。次が来る前に一つ落とす。

目標は敵4号車。相方に正面を向けていた為にコチラからは側面が丸見えだ。射撃…今。

ーーーーー

ーーー

ーー

どうやら相手はかなりやるようらしい。初撃で小隊長のエイブラムス。最後尾のレオパルトを撃破して我々の混乱を誘い。その間にまた喰う。その算段だったのだろう。だがこちらの立て直しが速かった。3号車が敵に一撃を食らわせるものの致命打にはならず。反撃で砲閉鎖機を破壊されたらしい。少し後退したあとにスモークを発射。離脱。

だが私と4号車で反撃。どちらかの砲弾が命中。爆発した。1両撃破。


いきなり4号車が吹き飛んだ。どうやら敵はもう1両居るらしい。


目標確認。さっきのと同じT-72。


ーーーーー

ーー

測距完了。ゼロイン補正。 

目標T-72


 ーーーーーー

 再装填完了。測距・ゼロイン補正…完了

目標レオパルト2

 


『「射撃…今」』

人気があるなら続きを書くかもしれない(書くとは言ってない)

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