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1日目  Good bye Kingdum and Hello Japan

 今日は彼氏と原宿デート。たくさん色んな物買って、食べて、夏祭りに参加して、いい思い出だ。帰りには渋谷109にも行って、お洋服を買ってもらった。もう、私、幸せだあ。渋谷で別れてそのままスクランブル交差点を渡ってjRの方に行く。これがいつもの帰りルーティーン。今日も変わらず外国人観光客がいっぱい。人も多いし、うるさいし。やっぱすごいなって思う。

 渡り切って、帰ろうとしたその時だった。突然裏道から白い光が出てきたのだ。それも光量つまみをあげたようだ。眩しっ。反射的に抱え込んでしまった。

ようやく光が収まって、日を開けたら、何も変わらないいつもの渋谷の景色だ。周りの人は気づいていない。私だけなの......?さっきの裏道を見れば.......え......?見たことのないドレスで、茶色い髪のストレートの幼い子が倒れてるんですけど。しかも豪華だ。どういう事⁇まずは生存確認しないと!!

「大丈夫!?」

「う、ううーん......」

 少女が少し目を開けた。生きていた。良かったよ。

「こ、ここはどこ......?」

「渋谷の裏道。とりあえず、お母さんはどこにいるかわかる?」

「御女様......?御母様‼︎どこですか!!」

「君、お母さんのこと御母様っていうんだ。珍しいね」

「御母様は、いない」

「いない、の?交番に行って預けなきゃ!名前なんて言うの?」

「『しぶや』とか『こうばん』は聞いたこと無いけど、名前ならわかります!私、モダンセスト・ラミリース。ラミリース王国の姫なの」

「ラミリース王国?聞いたことがないよ。まあいいや、私は如月彩花。彩花さんとか、呼びやすいように呼んでね」

「き、きさらぎ......?」

「うん。名字が如月」

「如月はよく分かったけど......彩花さん、ラミリース王国を知らないんですか?こっちては武力も有名な国なんですけど......」

「聞いたことないよ。武力が有名って、まさか北朝鮮ではないよね?まあ、話は後にして、交番に行くか、そのまま家に一緒に帰るかどっちがいい?」

「一緒に帰りたいです!」

「じゃあ帰るか。って言ってもその服だと目立つよ。着替えよ?ね?」

「着替えたいけど、替えもないし、そこの袋に入っているものが服だったらギリ......?」

「絶対にでかいよ。そうだ。移動するときだけ私のに着替えて、新しい服を買おう!まあ、ここの道狭いし、見えないよね、うん。なんとかなる」

 こうして、私の服を出し、彼女の服を袋に入れて、買い物スタート。今回はどこにしようと考えた結果、子供服も多いファッションセンターしまむらにしようと思った。が、渋谷ってある?ユニクロでも代用できそうだからユニクロへ行った。


 聞いたことない場所に、聞いたことのない単語。そもそも「しぶや」って何?ここの地名なのかな?ってか、ここの世界は、前の世界と違うところなのかな。となるとさ、クロレと見つけたあのボタンは、異世界と異世界を結ぶ架け橋だったのではないか__。だが、どうにも不自然だ。あんなでかいボタンがあったら朝も気づいてたはずなんだけど.......。こっち側から送ってきたのかな?どうなんだろう。

 とりあえずユニクロに着いた。そこまではいいんだけど、私がいつも着ているパフスリーブがない。なんということだ。何着ればいいの?ドレスしか着たことのない私にとって、上下分かれてるやつは着たことがなかった。

「何を着たらいいかわからないから、彩花さんが選んでください。私、ドレスしか着たことがないので......」

「了解。じゃ、似合いそうなやつパパって決めていくね!まあ、乗ろうとしている電車には間に合うはず。そういえばさ、モダンセスト?だっけの名前、鮮やかでいいよね。でも、なにか優しさを感じるな~」

「それは嬉しいです!彩花さんの名前もいいですね!」

「ありがとう。会計するから、こっちおいで」

彩花さんが選んでくれたのは、白のTシャツに青のジャケットに黒スカート。全部聞いたことのないものだ。それに、部屋着も決めてくれた。これからの生活楽しくなりそう!かわいいし。あとジーンズってやつも買ってくれた!あれこれしてたら時間がなくなったので、明日にお預けすることになった。

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