プロローグ
私はモダンセスト。まだ9つ。昔からあるラミリース王国の姫。御父様と御母様もまだお若い。私には2つ下のがいる。クロレだ。7つだからまだ可愛い。元気でお茶目で「子供王国のキング!」って言ってるくらいだし。
まあ、自己紹介はこれくらいにしといて、今日はお昼から弟と召使いとお散歩だ。この城には、押してはいけない'秘密のボタン'があるという。それがどんなものなのか、探しに行くのだ。一昨日も昨日も頑張って探したのに見つかんない。でも諦めきれない好奇心から今日も探す。今日こそ絶対に見つけるぞー!
「ってあれ?クロレ、あったよ!!」
「あったーー!!!」
「何が起きるか分からないので、くれぐれも押さないようにしてくださいね。」
「はーい!!」
まさかの食堂の端っこにあった。そのボタンは大きく、青く光っていた。中になにか描かれているけど、よくわからない。壁にかかってて、動きそうにない。
「このボタン、僕が見つけたんだから僕の!」
「いいえ、みんなのものだよ!ラミリース家のものだよ!」
「いや、僕のだから!」
「みんなで使うものにあったんだから、みんなで大切にしていこうね。」
「嫌だ!もうお姉ちゃんなんか嫌い!大っ嫌い!!!」
「喧嘩はやめなさい_っ!」
クロレが私を押した瞬間、視界が白に包まれた。あのボタンを背中で押してしまったのだ。
「待って、私、どこに行くの!?!?」
「姫様ー!!!」
「お姉ちゃん!!!ねえお姉ちゃん!!!」
二人の声がだんだん達ざかっていく。私は気絶してしまった。そして、目が覚めると_、"ボタンに描かれていた風景”が広がっていた。