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第5話 到着、そして魔力測定

「これが……新しい寮? 何だか小さな一軒家っぽいけど」


「校舎はレンガ造りだが、寮は木造でな。 ヒバの木を使って作られたものだ。 既に使っている2つの寮はヒノキの木で作られたものだがね」


「ただ、どういう訳か見た目一軒家みたいな状態のまま進捗がないみたいです。 今、建築ギルドに確認を取ってますが……」


 ミミルの町に到着し、そのまま校舎内の寮に案内されたボクは、目を疑った。

 見た目が小さい一軒家でしかないからだ。

 クレス校長は寮は木造建築だが、既に満室になっている二つの寮はヒノキで作られており、こっちはヒバの木で作られている。

 そして、ファナ曰くここ最近は進捗がないらしく、現在は建築ギルドに確認を取っているのだとか。

 建築ギルドはその名の通り、建築や家具造りを行う人たちを集めたギルドだ。

 建築依頼などは、全て世界中にある建築ギルドに依頼をして、受諾をされたらすぐに取り掛かる仕組みだ。

 クレス校長も今回の寮の建築に、建築ギルドを通して依頼したらしいんだけど……。


「まぁ、とにかく君が住む分には十分な設備はあるさ。 そこに荷物を置いて校舎内の受付に案内しよう」


「はい、これが鍵です」


「ありがとうございます」


 ボクは早速鍵を受け取り、荷物を部屋に置くことにした。

 部屋の内部は二人部屋になってるらしく、ベッドのある部屋が二つある。

 さらに部屋内にお風呂やトイレが完備されている。

 かの【ワルジール魔法学校】の寮より整った設備に驚きつつも、ボクは部屋に鍵を掛けて再度クレス校長の元に向かう。

 向こうはトイレに行くには部屋から出なければならず、部屋からも遠かったしなぁ。


「お待たせしました」


「よし、では校舎内の受付に向かおう。 そこで今できる測定もやっておきたい」


「分かりました」


 クレス校長とファナの後をついていく形で、ボクは校舎内の正面入り口から受付に向かった。


「クレス校長、ファナお嬢様、お疲れ様です」


「ご苦労。 早速だけど、彼女の入学手続きと今できる測定の準備を進めてくれ」


「今からですと魔力測定ですね。 後は魔法のお披露目でしょうか」


「それで頼む」


「分かりました。 まずは魔力測定から入りましょう」


 受付の女性がクレス校長に言われるままに、魔力を測定する水晶玉を持ってきた。


「この水晶玉に手を添えて下さい」


「はい」


 ボクは受付の女性の指示に従い、水晶玉に手を添える。

 すると、水晶から激しい光を放つ。


「ま、眩しい……!」


「これは……!」


 光の眩しさに思わず目を瞑ったボクをよそに受付の女性は感心しながら何かを呟いていた。


「すごいですね! アリスさんの魔力、今まで見て来た人たちとは質も量も違います!」


 受付の女性が目をキラキラさせながら興奮した様子でメモっていた。

 向こうで一生懸命頑張って来たのが、こっちで発揮されたのかな?


「やはり私や娘の見る目に狂いはなかったな。 では、次は魔法のお披露目だな」


「はい、場所を確保しましたので、案内しましょう」


 次は魔法のお披露目なので、確保した場所へと案内されることに。

 その場所はどこなんだろうか?

 

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