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個としての生命 群れとしての生命

みつばちという生物は、個体としての機能と群れとしての機能が入り交じって生きています。他の哺乳動物や鳥類、爬虫類などが個体として持っている機能を、1匹のみつばちだけでは持っていないことがあります。


例えば、餌を探して食べること、食べた栄養を体に蓄えること、水を飲むこと、敵と戦うこと、病気を治すこと、子供を産んで育てることなどは、みつばちの中で個体単位では果たせない機能です。これらの機能は、群れを成すことで初めて果たされるのです。それぞれの蜂1匹ずつは確かに生きているのですが、1匹だけでは子孫を残すという基本的な機能すら果たせないのです。


みつばちは3つの性に分かれています。産卵して子孫を残す女王蜂、群れの中で餌を集め子を育て、群れを正常な状態に保つ働き蜂、そして他の群れとの遺伝子を交雑させるための雄蜂です。女王蜂は基本的には群れに1匹しか存在しません。


働き蜂はすべて雌の蜂で、群れのほとんどを占めます。また、雄蜂は群れの維持などには関わらず、交配のみが生涯の仕事となります。繁殖期以外には必要なく、季節によって数が増減します。最大でも群れの10分の1程度しか存在せず、冬にはほとんど見られません。


これらの蜂たちが群れの大きさや巣の状態を動かしていくことで、初めて生命が繋がっていくのです。みつばちは個体としての生命であると同時に、群れ自体が1つの生命であるとも言えるのです。

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