ていくつー
昔々ある国に野心家の将軍が居ました。将軍は国王を暗殺して実権を握ると勢力拡大の為邪魔者を次々と始末していきました。
ていくつー
将軍「さて権力を手にしたからには次にやるのは地盤固めだ」
副官「と言いますと?」
将軍「私が摂政になった事をよく思わない者も多いだろう。邪魔になる前に消してしまおう」
副官「また暗殺しますか?」
将軍「いや、暗殺が続けば不振に思われる。今の私は最高権力を持っているのだぞ。不正が無いか調べて公式に失職に追い込んでやろう」
副官「流石です将軍。早速不正が無いか調べてみます」
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将軍「すっきりしたな」
副官「すっきりしましたね」
将軍「まさか高官のほとんどが不正をしていたとは」
副官「とりあえず各派閥のトップを首にして三下どもは不正の事実をつかって脅し言う事を聞くようにしました」
将軍「ああ、これで私の地盤は安泰だ」
副官「しかし役人が減りましたね」
将軍「ああ、減ったな」
副官「なので役人を増やしましょう」
将軍「そうだな、部下の中には文官になりたくて試験に落ちたやつが多いからあいつらにやらせよう」
副官「それがいいですね。ですがいきなり役人にしたら周りが不振に思うかもしれません」
将軍「一応試験は受けさせよう。ただし試験問題は過去問で」
副官「分かりました。試験官は私がやります」
将軍「うむ、頼んだぞ」
摂政となった将軍が最初に行ったのは不正を働いた高官たちの追放でした。不正を働いた高官たちは次々と処分され残った官僚も将軍を恐れて二度と不正を働きませんでした。
そして将軍は国の登用試験を新たに行いました。それまで賄賂を贈ればバカでも試験に合格していた試験が一切の不正を許さない公平な試験に代わりました。
これにより優秀な者が多く登用されて国は豊かに発展していくのでした。




