-75- 使い捨(す)て感覚
最近、暮らしの中で、使い捨て感覚が日増しに増幅していることを皆さん、お感じにならないだろうか。^^
書けなくなったとき、「高がボールペン一本じゃないかっ! 買ったほうが安いぜっ!」と近くの職場仲間から言われたとき、あなたならどうするだろう。いや、替え芯を買おう! と思うか、あるいは、そうだなっ! そんなに値段も変わらないから新しいのを買おう…と、思うかの二択である。世間の巷では後者の割合が増えている。この現実は、使い捨て感覚の人が増えている・・と言い換えても過言ではない。
使い古したような、とある夫婦の会話である。
「ったくっ!! もう、いい加減に捨てなさいよっ! 格好悪くて、歩けやしないっ!」
「それそれっ!! お前なっ、その考えが地球を滅ぼすんだぞっ!」
「ウワァ~~~っ!! 大きく出たわねっ! そんな訳、ないでしょっ!!」
「いや、あるんだっ、それがっ! お前は甘いっ!! 実に甘いっ!!」
「ええええ、甘くて結構っ!! 私、先に出るわよっ!」
連れだって外出しようとしていた矢先、夫が愛用のポロっちい服を着込んだのがいけなかった。妻は完全に旋毛を曲げ、先に家を出た。
「あいつは地球が置かれている今の立場を分かってないっ!! 使い捨て感覚が人類、いや地球そのものを滅ぼすんだっ! 終戦直後は拾い捲ってたじゃないかっ! それが約70年経った今じゃ、捨て捲ってるっ! 人は懲りないねぇ~~!!」
着飾って玄関を出ていった妻を遠目に見ながら、夫はポロっちい姿で大きな溜め息を一つ吐いた。
さて、あなたなら、この一件、如何お考えだろう。^^
完




