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-71- 信用力

 殺伐さつばつとした事件もののドラマがテレビ画面をにぎわし、物騒で何も信用できない信用力が低下した世の中になってきている。物騒なドラマが物騒な事件を起こすのか? あるいは、物騒な事件が起こるから物騒なドラマがテレビ映像化されるのかは分からないが、これはある意味、たまごが先か? にわとりが先か? のたとえにも似た話だ。ただ、殺伐としたドラマが殺伐とした世の中を生み出していることはいなめない事実である。作り手側の制作責任が存在するのは確かで、作り手の責任もあるぞっ! と怒れる一件だ。^^

 長蛇ちょうだの列が出来た観光地で、二人の観光客がめ出した。

「あなたねっ! 私がいたからあなたが、こうして並べるんでしょ!!」

 同じようにならんでいる周囲の者はその様子を、いい年をして…という迷惑顔でながめている。

「そりゃそうですけどねっ! 私が来たんだから、もういいでしょっ!」

「それはないでしょ! 散々(さんざん)、長い時間、並ばせておいて、私が来たからもういいっ! なんて、よく言えますよっ! そう言うからには、私の方もチャ~~ンと、やって下さったんでしょうねっ!」

「いや、それが都合で…」

「出来なかったんですかっ!! そりゃ、ひどいっ!! あなたを信用しておまかせしたんですよっ! だから、代わりに並んであげたんじゃないですかっ!!」

 並んでいた観光客は恩着せがましい顔で、やってきた観光客に言った。

「いや、それはそうなんですが…」

 やってきた観光客は防戦一方となった。周囲に並んでいる観光客の迷惑顔が、ほう! 何ごとだいっ! この先、どうなるっ?! といった野次馬顔へと変化し出した。

「あんたの信用力はゼロだっ!!」

「旅の途中ですよっ! そこまで言わなくても…。たかが、温泉卵じゃないですかっ!」

 それを聞いた途端、周囲に並んでいる観光客の顔は、なんだ、温泉卵かいっ! とばかりに、ふたたび迷惑顔へと変化した。

 信用力とは温泉卵に相当するのである。^^


                   完

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