表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/100

-65- 慎(つつし)む

 日々、暮らしていると、どうしても欲が出てくるものだ。アレも欲しい…コレも欲しい…いや、ソレも…いやいや、コチラも、いやいやいや、ソチラも・・となる。こうした心をつつしむには、やはり自分自身に自戒の念が必要となる。ちまたでは、人々を誘惑しようとする魔物が、虎視眈々(こしたんたん)と機会をうかがっているのだ。

 とある高級洋服店である。一人の客が、アチラ…いや、コチラ…と注文を決められず、迷っていた。

[1]「誠に申し訳ございません。そろそろ閉店の時間でございますので…」

 早く決めろよっ! という気分を、店の店員は遠回しに言った。

「ああ、悪い悪い。君なら、どちらがいいと思う?」

[2]「ははは…どちらも、よくお似合いで…。お決めになるのはお客さま次第でございます」

 どっぢでも、いいだろうがっ! 全然、似合ってねぇ~よっ、どっちもっ! という気分を、店の店員は、また遠回しに言った。

「そうかねぇ? いや、実は少し欲が出てきてねっ! 値段は高いが、この二つよりアチラの方がよかぁ~ないかい?」

[3]「はあ、確かに…。ですが、そろそろ…」

 いい加減、慎むのがアンタの相場だっ! 早く買って、とっとと帰ってくれっ!! という気分を、店の店員は、またまた遠回しに言った。[1]~[3]とも、店員としての慎む言い方だったが、[1]→[3]と進むにつれ、トーンだけは幾らか高く、大きくなっていた。

 しんに慎む心は、その人の声にあらわれるようだ。^^


                   完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ