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-6- ワクワク感

 春の重賞レースの出走しゅっそう間近まぢかせまった競馬場である。当然ながら、多くの競馬ファンがワクワク感でレースの進行を見守っている。ジィ~~っと座席に座り、競馬新聞を片手にあ~でもない、こ~でもないと鉛筆をめてデータ分析に明け暮れる頭脳派もいれば、ドタドタと場内を動きながらパドック[出走場の下見所]などをながめ、馬さんの調子をじかに見ながら判断する行動派、そのどちらでもない中間派・・と、ファンは様々にひしめき合っている訳だ。ただ、誰もがワクワク感で満たされ、今日のレースを待っていることは疑う余地がない。

「どうですっ!?」

「なにがですっ!?」

「もちろん、次のっ、ですよっ!」

「ははは…次はアレですよ、アレ。ははは…」

「そうですかねぇ~、私はナニだと思っとるんですが…」

「ナニですか…。ナニはコレコレでいけませんよっ!」

「そうですかねぇ~。アレもソコソコいけないと聞いとりますが…」

 さて、レースの出走がファンフーレとともに始まった。そしてその結果は、アレでもナニでもなかった。ソレだったのである。二人は、ガックリしたように気落ちしたが、ワクワク感が、その思いをぬぐい、帳消しにした。

 ワクワク感とはそんな感じで、実にいい気分なのである。


                  完

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