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-57- 都会化

 都会化するのは、なにも悪いことではないが、長閑のどな自然が消え、人の動きが殺伐さつばつとするのは考えものである。殺伐・・実に上手うまく出来た言葉で、征伐せいばつして殺すのだから、なるほど長閑さが消え、人の心もギスギスする訳である。まあ、そういった意味で、自然を甚振いたぶる今の人々は、馬鹿を通り越してアホなのかも知れない。^^

 鎮守ちんじゅの森の木々が生い茂る神社を、二人のご老人がお参りしようとしている。

「いいお天気ですなぁ~!」

 しわの多い老人が頭髪とうはつの残り少ない老人に声を投げた。

「はいっ! あつからずさむからず…でいいですな。境内けいだいへ入ると、ムッ! とする熱気が消えるのは何故なぜなんですかな?」

 頭髪の残り少ない老人が皺の多い老人にたずねた。

「おそらくは、この茂る森のおかげなのでは?」

 皺の多い老人は皺枯しわがれた声で朴訥ぼくとつに返した。

「ああ、なるほど…。そうかも知れませんなっ! 都会化すると木々が減り、滅法めっぽう、暑くなるそうですぞ」

「そうそう! ヒート・アイランド現象とか申しておりましたな…」

「それそれっ!!」

「その点、神社、仏閣ぶっかくは都会化しておりませんからな」

「…ですなっ!!」

「このいい風はビルがいでは無理ですぞ、絶対っ!」

「そうそう!」

 二人は散々(さんざん)、都会化をろしたあと、都会のチェーン店が開店しているレストランで美味うまい料理に舌鼓したづつみを打った。

 都会化は木々を美味い料理に変えるようだ。^^


                   完

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