表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/100

-54- 料理

 暮らしの中で出される家庭料理は数々(かずかず)ある。確かにあるにはあるが、世界に散在さんざいするすべての料理の数として考えれば、それは宇宙の中のほんの星屑ほしくずの一つに過ぎないのである。要は、日々、違う料理を朝昼晩と食べ続けたとしても、一生かかっても食べくせない・・ということを意味する。

 仲のよい友人二人が久しぶりに出くわし、とあるレストランで食事をともにしている。

「おやっ? そんなので、いいんですか? 壷焼つぼやきさん。メニューはいろいろほかにありますが…」

「ははは…砂浜すなはまさん。私は粗食をむねいたしておりますので、この程度で…。おかまいなくっ」

「そうですかぁ~っ? その料理では、あんまり…」

 壷焼がオーダーしたのはミート・スパゲティとホット・ミルクだった。比較ではないものの、砂浜がオーダーしたのはフルコースであり、なんとも不釣り合いな二人が向かい合って席に座っているのだった。

「ははは…料理ものは、もう食べきましてなっ! 今では、まあ、この程度で…」

「そうですかぁ~っ? なんだか悪いですなっ!」

「いえ、ちっとも! 遠慮なく…」

 そうこうして、二人は運ばれた料理を食べ始めた。壷焼の前は、なんとも貧相ひんそうで、かたや砂浜はゴージャスこの上なく、壷焼は傍目はためには見るもあわれにうつった。壷焼は平静へいせいにスパゲティをフォークですすっていたが、言葉とは裏腹に、砂浜の口にする料理に舌なめずりしていたのである。実のところ、二人の違いは財布の内容量の多少だった。

 料理は財布の内容量の多少に影響される・・ということだろうか?^^


                   完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ