表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/100

-48- もどかしい

 日本語は実に語彙ごい[ボキャブラリー]に豊んでいる。日々の暮らしの中では、自分の思いのままにならない状況がある。もどかしい・・と表現される言葉だが、この言葉も語彙の多さを物語る言葉の一つだ。思いのままにならない政治、生活など、もどかしい状況は私達の暮らしのまわりに渦巻うずまいている。

「そろそろどうでしょう、ころもさん!」

「えっ? …」

「いやですよ、アレです!」

「アレ! アレと言いますと、あのアレですか?」

 たずねられた衣は、はて? といぶかしげに揚油あゆの顔を見た。

「そう、そのアレですよ」

「アレはもう買って食べてしまいましたよっ! 嫌だなぁ~ははは…」

「食べたっ!? アレをですかっ? アレは食べられんでしょう、ははは…」

「なにをおっしゃる! 美味おいしく食べましたよ、ははは…」

「アレですよっ!? アレは食えない、ははは…」

「いや、美味しかったですよっ!」

「あなたが言っておられるのは、ナニじゃないんですかっ!」

 揚油は、もどかしい顔つきで返した。

「いや! ナニじゃない。アレですっ!」

 衣も、もどかしげに返した。

 実は二人ともアレとナニの名をド忘れし、出てこなかったのだ。

 この二人のり取りこそ、実に、もどかしい話なのである。^^


                   完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ