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-44- 記憶

 暮らしの中で物事の記憶は否応いやおうなく必要となる。

 とある老人ホームでね二人の老人がのんびりと庭園を散歩している。

「いい、お天気ですなぁ~!」

「…あの、どちらさんでした?」

「ははは…軽石かるいしさん、嫌ですなぁ、私ですよっ!」

「…はて、お見かけしない方ですが? どちらさんで?」

「ははは…、またまたまたっ! ご冗談をっ! 昨日きのうもここで、お出会いしたじゃありませんかっ! 重石おもしですよっ、重石っ!」

「重石? はて…? 私は軽石ですが…。なんか他人とも思えません」

「そら、そうですっ! 私とあなたは同室ですから…」

「同室? 誰と誰がっ?」

「私とあなた…」

「ははは…ご冗談をっ! 私はこの老人ホームの管理人ですよっ!」

「二人とも5年前までは確かに…。でも、退職後、ここでお世話になられてるじゃないですかっ!」

「誰がっ!?」

「あなたがっ!?」

「誰と!?」

「私とっ!」

「…そうなんですかっ?」

「そうなんですよっ!」

 そのとき、老人ホームの館長が現れた。

「またですかっ!! ほんとに困りものですなっ! お二人のおうちは前でしょ!!」

 二人の記憶は完全に飛んでいた。記憶は大事である。^^


                   完

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