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-35- 制(せい)する

 せいする・・という言葉がある。この言葉は相手の行動を制圧せいあつして優位な立場にみずかららが立つことを意味する。ただ戦闘によって相手を征服せいふくする征するとは意味がことなる。外的な主張はなく、要は、自己満足を気分で感じるだけ・・というのが制するなのである。

 とある老人会で語り合う二人の老人の会話である。

「最近、耳が遠くなりましてな。息子が補聴器を買ってくれました」

「ほう! それはようございました」

「それが耳障みみざわりで、余りよくないんですわ」

「耳障り? 聴こえないんですか?」

「いや、そうじゃないんです…」

「? と、言いますと?」

「付け心地ごこちが今ひとつ…」

「なるほど…。それはお困りですな」

「はいっ! 態々(わざわざ)、買ってくれた息子の手前、付けない訳にもいかず…」

「息子さんの手前だけでも、ということでどうです?」

「はあ…」

「あっ! 私、用を思い出しましたので、これでっ!」

 不意に立った老人は、尿意を制することが出来ず、足早あしばやにトイレへと消えた。

 暮らしの中の諸事では、制する・・ことが多く、厄介やっかいである。^^


                   完

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