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-33- 軽く出る

 一歩、外へ出れば、世の中の姿はどう変化しているか分からない。買おう! と出たまではよかったが、最近まであった店が消えて空き地になっていたり、建て変わっていたりすれぱ、面食らって困ることになる。まあ、これに限ったことではないが、こういう事態を想定して軽く出る・・という発想と行動こそが大切だ。何がなんでもっ! とりきんで、その目的達成だけを考えていれば、ガックリ! と気落ちしてしまうことになる。

 立鼻たちばなは、ずっと考えていた買物に出かけた。しかし、彼は以前の失敗を経験していたから、二のてつを踏むことだけは()けたいと思い、重く出ず、軽く出た。要は、まあ、店が開いていたら、買い物ついでに…くらいの気分である。囲碁の世界だと、こういう気分のコウを花見劫と言い、成功すればいいが不成功でも、まあいいさ…的な打ち手になるという。それはかくとして、立鼻は家を軽く出ることにしたのである。

 目的のドラッグストアは残念ながら存在しなかった。

『あれっ? 確か2年ほど前はあったが…』

 そう思いながら立鼻はあたりの店をキョロキョロと見回した。だがやはり目的の店はなく、空き地になっていた。

「まあ、いいか…」

 立鼻はそう軽くつぶやくと、となりのスーパーへ軽くを進めた。こういうこともあろうかと…的に買い物袋は持って出ていたから、なんの不都合もなくスンナリと買い物を終えることが出来た。

『フフフ…まあ、世の中とはこんなものさ…』

 立鼻は人生を達観したようなゆとり気分でえらそうに北叟笑ほくそえんだ。

 軽く出ると、ゆとりも生まれるようだ。^^


                   完

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