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-26- 最新情報

 ネット社会となり、最新情報が素早すばやく入手できる世の中になった昨今さっこん、私達は得た最新情報を利用し、右や左と行動をしている。もはや、最新情報を抜きには語れず、相手を交えた会話にも取り残されてしまう厄介やっかいな時代に立ち至っている。個人も企業も国も地方自治体も、さらには情報を得て動く警察、消防、気象etc.最新情報を必要とする人々は枚挙まいきょいとまがない。

 公園の長閑のどか木漏こもれ日の中、二人の初老の男がベンチに座り、ひまそうに話をしている。

「いやぁ~、売り切れならいいんですがね。この駅では販売してませんっ! と、こうですわっ! すみません」

「ははは…そうでしたか。久々の駅弁・・楽しみにしとったんですがねっ!」

「まあ、手ぶら・・というのもなんなんで、コンビニ弁当は買ってきました…」

「腹がふくれりゃ、なんでもよかったんですがね。…いや、残念! 駅弁の夢を見たもんで、つい食べたくなりまして…」

「ははは…駅弁が夢に出ましたかっ!」

「はいっ! ははは…駅弁が歩いとりました。それで、起きて早速さっそく、ネットで駅販売の確認をしたんですがねっ!」

「どうでしたっ?」

「いや、それが、出ていたことは出ていたんですがね。10年ほど前から更新のないホームページで、こんなことに…」

「なるほどっ! 古い情報でしたか。10年前は売られていたんだ…」

「ええ、まあそのような…。私のうっかりミスでした」

「ははは…最新情報は大事ですなっ!」

 二人はすっかり話に夢中になり、時の経つのを忘れてしまっていた。

「あっ! もうこんな時間か…。食べますかっ?」

「ああ、そうしましょう…」

 二人が食べ始めたそのときである。のどうるおすお茶がないことに二人は気づいた。

「しまった! 弱りましたな…」

「水道の水をフタで…」

 一人の男の提案を詳述しょうじゅつすれば、こうである。コンビニ弁当の人工樹脂のフタをコップがわりにし、水道の水をそそぎ入れて飲む・・というものだ。

「そりゃ、いい!」

 二人はニンマリとみを浮かべた。が、それは甘かった。水道は、ひと月前から断水していたのである。二人は最新情報を知らなかった。

 最新情報の確認は大事・・ということだ。^^


                   完

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