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-15- ぞんざい

 ぞんざい・・とは、いい加減なコトの処理に対してしかる意味でつかわれる言葉である。大雑把おおざっぱもこれに近い表現方法となる。これが程よくぞんざいな場合だと、大まか・・へと変化する。今の時代なら、ザックリなどと言われ、よい意味へけるのだから日本語は不思議でこわい。

 とある市役所で市街化計画の策定作業が大詰めを迎えている。町の景観を大きく変化させるもので、A案~C案の3プランが最終プランとして残り、建設部・都市計画課・市街化プロジェクトチームはその決定に苦慮くりょしていた。

「君はそう言うがね。B案はダメだよ、B案はっ!! ぞんざい、だよっ!」

「課長はそう言われますがねっ!! 私はザックリした、いい案だと思ってるんですっ!」

 課長補佐の肘机ひじきが課長の弘薄ひろうすにイチャモンをつけた。ここは言わないとっ! と、意を決しての反発である。

「私がダメだと言っとるんだから、ダメなんだよっ! 大雑把過ぎるよっ! ぞんざい、ぞんざいっ!!」

「すると課長は、どうしてもA案が最善だとおっしゃる訳ですねっ!!」

 肘机も少し意固地いこじになってきた。

「ああ、当然だっ!」

 そこへ割って入らなくてもいいのに割って入ったのが係長の煮漬につけである。

「まあまあ、お二方ふたかた。ここは、私のC案で手を打たれてはどうかと…」

 次の瞬間、弘薄も肘机も異口同音いくどうおんに口走った。

「ぞんざい、ぞんざいっ!!」「ぞんざい、ぞんざいっ!!」

 煮漬は、いらんことを言った…と自省じせいして押し黙り、身を小さくした。煮漬自身が、ぞんざいな存在になってしまったのである。


                   完

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