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-1- 気になる

 妙なもので、いつもはそれほど気しないことが、ふとした拍子ひょうしで気になることがある。そうなると、そのことがどうした訳か頭から離れなくなり、気になる状態が加速度的に大きくなる。さらにこの状態が高じると、矢もたてたまらなくなり、他のことが集中できなくなるといった病的な心理状態へと進んでしまう。

 普通のどこにでもいそうな男、残毛ざんげは、さて、どうしたものか…と、一向に改善しないあるコトで悩んでいた。そのあるコトとは、若さを甦らせる整髪剤と称して販売されているケハールを続けるべきか、いなか…であった。ケハールは、すごくきそうなうたい文句で宣伝されていた商品だった。

『はい! そのとおりっ! ご覧のように、この方、すごく若々しくなられましたっ!』

 テレビCMが今夜もケハールの宣伝を流している。そのとき、ふと、残毛は気づいた。これは化粧品か…と。そうなのだ。医薬品でない証拠しょうこに、CMではひとことも増毛した事実は表現されていなかった。飽くまで、『若々しくなられましたっ!』なのである。そういや、ケハエールでじゃなくケハールか…とも残毛は思った。頭髪とうはつの脱毛が気になる年齢になってからというもの、残毛は冷静さを欠き、いつの間にか育毛剤に拘るようになっていたのである。

 残毛は丸坊主にしてくれ・・と理髪店に頼んだ。それからというもの、残毛はうそのように頭髪の脱毛が気にならなくなった。

 気になると冷静さを欠き、暮らしに影響するようだ。


                  完

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