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これからなろうで初執筆、初投稿しようと考えている方へ ~二十万字投稿した自分が初投稿時に時間を巻き戻してやり直したいこと~

作者: 館林利忠

 本エッセイは文章の書き方に関することではなく、単純に初投稿したときの経験談や失敗談などをつづったものです。


 これからなろうでの執筆、投稿を考えている方の参考になればと思い書いたもので、現在投稿中の方やサイトを隅々まで読みつくしている方には当たり前のことしか書かれていません。


 数字関連は実際に統計をとったわけではなく初投稿した著者個人の感覚です。あくまで目安程度に思ってください。もっと詳細が知りたい方はデータ分析エッセイとか探せばあると思うのでそちらをご参照ください。


 これを読んで文章が上手くなったりランキングにのるようなことは一切ございませんのでご了承下さい。


 ※五月二十四日にジャンル変更が行われたため内容を微修正しました。



 それでは本編いきます。




 ■タイトル、あらすじは慎重に


 なろう内で読みたい作品を見つけるとき、例外を除けば大きく分けて三つのパターンがあると思います。


 一つはランキングから、一つはタイトル、あらすじから、一つは作品紹介の数値からの三つが考えられます。

(これに加えて人からの紹介なんていうのもあると思いますがこれは除いておきます)


 初投稿の場合、ランキングと数値は真っ白の状態から開始する為、読者の方が参考にできるものはタイトル、あらすじしかない状態です。


 自分は初投稿の際、見やすいようにとタイトルとあらすじをなるべくシンプルなものにしました。

 ですが投稿された作品を検索してみると、大量に投稿される作品群に完全に埋もれてしまい没個性となっていました。

 ですのでタイトルとあらすじを決定する際はなるべく慎重に行った方が良いと思います。

 まずタイトルで目をひき、あらすじでしっかりと内容を書き、そして本編を読んでもらう。


 すごく当たり前のことなのですが投稿した後、タイトルを変えようか迷う人は多いはず。

 また、数字が伸び悩んだときに最初に悩むのがタイトルを変えるかどうかです。

 しかし投稿後、一度発表したタイトルを変えるのはかなり難しい行為です。ご注意下さい。





 ■文字数にご注意を


 なろう内でよく投稿されている一話の文字数は一話三千~五千字辺りだと思います。


 これはその位の文字数が読み手にとって負担にならず、かつ物足りなさを感じないからだそうです。


 そしてライトノベルの単行本一冊の文字数は大体十万字位です。

 ですので自分はとりあえず一章をそれに近い文字数(七万字でした)で物語を作り、後からそれを分割する形で投稿しました。


 しかし、元々七万字で作っていたものを分割したため三千~五千字に分割した際に山場のない話が出来てしまいました。一話ずつ作っている方には関係ない話ですが分割を考えている方はご注意を。





 ■ストックは多いほどいい


 投稿後に一番はじめの壁となるのは誰からも見てもらえないというものです。


 "読まれない"のではなく、その一つ手前の"見てもらえない"です。

 大量に投稿される作品群に埋もれてしまい、見つけてもらうことすらできないのです。

 そのため藁にもすがる気持ちで連続投稿を余儀なくされるパターンになりがちです。


 自分は十五万字ストックでスタートしましたが、あっという間に残弾が尽きました。

 投稿中に今のタイミングで連続投稿すれば伸びるかもというときが来ることがあります。

 そのときのためにもストックは多い方が余裕をもって対応が可能です。

 といっても即興で三千字位を推敲無しで書けるのであれば問題にはならないことです。


 今の自分の感覚では、あのとき五十万字位ストックがあればなぁと思うことがしばしばです。





 ■シミュレートする


 これが一番後悔しているところですが、折角毎日のように沢山の新作が投稿されるのにそれを追跡してみなかったことです。


 自分と同じジャンルの作品で新規投稿された作品を追跡し、自分に当てはめてみてみるのは投稿前にやっておくとかなり参考になることが多いと思います。

 ついでにその作品が面白ければブックマークとかしてみるとウィンウィンの関係になれるかと。





 ■異世界転生、転移物はご注意を


 今回のジャンル変更により、警告キーワードという項目が登録必須キーワードという名称に変更されました。

 これは残酷な表現在りやボーイズラブなどを選択表示する項目です。


 そして今回からこの部分に異世界転生と異世界転移の項目が新たに追加されました。


 投稿作品に該当する表現が含まれる場合は忘れずにチェックを入れておきましょう。





 ■ファンタジーのジャンル


 今回からファンタジーのジャンルはハイ・ファンタジーとロー・ファンタジーの二つから選択するようになりました。


 ですが個人の感想としてはハイ・ファンタジーとロー・ファンタジーでは分類しにくいなと思いました。

 ざっくり調べた感じだとどちらの言葉にも飲料という分類くらいの幅広さを感じたからです。

(お茶やコーヒーから果汁百%ジュースや炭酸飲料まで様々って感じです)


 ぶっちゃけハイ・ファンタジーとロー・ファンタジーではなく、異世界ファンタジー(古めかしい時代設定)、架空現代ファンタジー(近代以降の時代設定)、異世界転生・転移ファンタジー(現実世界から異世界へと移動する、もしくはその逆の設定)とかに変更した方がいいんじゃないかなと思ったり……。





 ■予約投稿にご注意を


 初投稿時、一番失敗したと思うのがこの項目です。


 自分は初投稿時に一章分のストック(二十話)を一気に予約投稿してしまいました。


 そして自分の小説情報をチェックすると投稿話数が二話なのに総文字数が七万字と表示されていたのです。

 これでは一話が〇万字の超大作に見えてしまいます。

 それに気づいたあと、慌ててあらすじに予約投稿分の文字数が反映されていることを記載しました。

 予約投稿された作品は予約時間を変更することはできても未投稿状態には戻せません。


 予約投稿された話数は非表示なのですが総文字数は予約投稿された分までカウントされてしまいます。

 予約投稿の際はご注意を。





 ■予約投稿にご注意を2


 予約投稿はとても便利な機能なのですが時間の指定はできても分単位での指定はできません。


 そのため人気の時間帯に予約指定をいれると他に予約投稿された方とかぶってしまい、数十作品単位とかで一気に表示されてしまいます。

 一応それを避けるために予約投稿が行われた後を狙い、数分後に手動で投稿する方法などもあります。


 実際両方やってみた感想としては人気の時間帯だとあまり差はないかもしれないといった印象でした。

 人気の時間帯ですと一分単位に更新された作品が投稿されていくのですごい勢いで変化していくからです。それもあって自分は験担ぎくらいの感覚でやってます。

 いずれにせよ予約投稿の際はご注意を。




 ■投稿する曜日、時間のあれこれ


 一応投稿するタイミングとしてポピュラーな時間帯は通勤通学時、昼休み時、ゴールデンタイム時です。

 しかし、このタイミングは読者も集中しますがそれを狙って投稿作品も集中します。超密集です。

 そういう意味ではその時間帯も一長一短があると思った方が良いです。


 そして曜日です。これも週末にピークを迎え、週半ばで落ち込むため、投稿するなら週末が良いのではといわれているそうです。

 自分はそんなところまで気が回らず、作品を書き上げた喜びに任せてドカンと投稿してしまいました。


 投稿するときはじっくり待ってタイミングを見定めた方が良いかもしれません。





 ■アクセス解析


 投稿後はじめて知ったのですが投稿作品にはアクセス解析が出来て、その作品に関する詳細な数字がわかります。

 時間毎の閲覧数、話毎、日別の閲覧数などが赤裸々に判明します。


 そこに出てくる用語でPVとユニークというのがあります。

 ざっくり説明すると


【PV】 純粋にページが開かれたカウント数。

【ユニーク】 自作品を閲覧したパソコンやスマホのカウント数。(ダブリが排除された数字)


 となります。

 中には携帯やスマホで軽くチェックして後でパソコンでじっくり読む人もいると思うのでユニーク=読まれた人数となるわけではないようです。





 ■数字のあれこれ


 作品紹介の欄に色々数字が載っていると思います。

 はじめて投稿すると何が何やらチンプンカンプンだと思います。(自分がそうでした)

 それをざっくり説明していきます。



【週別ユニークユーザー】 上記のユニークの一週間の合計です。毎週火曜日に更新されます。


【レビュー数】 レビューが付いた際にカウントされます。人気作でも一ケタのことが多いので気にしなくていいと思います。


【評価人数、評価点】 ユーザー登録していると投稿された話の最後に評価を付ける項目が表示されます。

 それを入力すると反映される数値です。ユーザー登録していない、ログインしていないと表示されません。


【ブックマーク】 同じくユーザー登録されている方がブックマークするとカウントされる数字です。


【総合評価ポイント】 評価点とブックマークが関係する数値です。総合とありますが他の数値は関係ありません。





 ■数字のあれこれ2


 投稿が完了し、アクセス解析を見てみると一番乱高下が激しいのがPVです。


 一番反応がダイレクトにある数値かもしれません。面白ければ同じ人がもう一度読んでくれたりするせいか同じ投稿数なのに日によってPVだけ異常に差が出たりします。


 ですがこの数値はランキングに影響がありません。

 また、上記の通り作品紹介の欄にも表示されません。


 そのため、書き手の参考にはなるのですが、読者がこの数値を参考にして作品を見つけてくれることはありません。ご注意を。





 ■ランキング


 みんなの憧れ、ランキングです。

 月ランや年ランは無理でも日ランや週ランならもしかして!

 と思うかもしれませんが壁は超絶に高いです。

 日ランや週ランの印象としては新規投稿された作品が上位に食い込むのでそういうチャンスがあるのではと錯覚しがちです。


 ですが、全順位を通して見てみるとベテラン勢もかなり入り込んでいます。

 時々、更新ペースも穏やかな初投稿作品が上位に食い込むことがありますが、あれは常人にはマネのできない離れ業です。前述しましたが初投稿の状態で作品を見つけて読んでもらうこと自体が難しいのです。

 読まれはしたが面白くなくて読者が離れていくという現象すら普通は味わえないと思います。


 日ランは新作ランキングというわけではないのでご注意を。


 これを読んで、あっ新作ランキングがあればいいのにと思われる方もいるかもしれませんが、それはそれで難しいと思います。例えば投稿二か月未満対象のランキングがあった場合、そのランキングに載らなかったから諦めて次の作品を書くという人が出てくると思います。そうなってくると未完の作品を濫造してしまうことになりかねません。やはり現状が一番良いのだと思います。





 ■ストレス


 実際投稿してみると自分は新規読者を獲得できないのが一番の悩みになりました。


 そこで何とかしようと二章投稿時にタイトルを変え、七連続投稿を行ったら多少変化が見られるようになりました。自分のレベルでも相当精神的にくるものがあったのでランキング射程圏内の作品とかだとこの負担は計り知れない物だと思います。


 投稿して間もない人間が言うのもなんですが、自分が思う一番精神的負荷が高そうな状況は、書き手が上手い文章を書けるという自信があり、感想などでも上手い文章だ、きれいな文章だ、面白いと書かれるのに新規読者が全く来ない状況だと思います。

 感想などを読めば自分の文章が上手いことや作品が面白いことを再確認できるのに新しい読者が来てくれない。かといって肯定的な感想を得ているのに何かを変更してそれで今以上上手くいくか疑問が残る。

 この手の打ちようのない感覚は相当精神的負荷が高いと思います。

 ですがこの状況は上手い下手、面白い面白くないなど関係なく起こる気がします。


 そしてこの状態が長く続いて自分に問題がないのなら周りに問題があると考えてしまい、サイトや読み手やランキングの作品を敵視するようになってしまったら戻ってこれなくなります。

 そうならないためにも開始三行でチョロインが主人公にジュンジュ……キュンキュンする作品を書く方向にシフトすべきです。

 自分も次の作品はチーレムものを書きたいです!目指せチョロイン最速記録!


 冗談はさておき、とても完成度の高い作品でも運が悪ければ見てもらえない可能性があります。ご注意を





 ■初投稿時の数字の目安


 統計とかとってないのでかなりあてずっぽうですが……。

 初日に一回投稿した場合のPVは大半の人が高くても百前後に収まる気がします。

 ユニークは二日遅れなので当日はわかりませんがPVの三分の二から半分くらいになります。

 つまりこの場合の読者数は多くて六十人前後です。


 これは作品の良しあしではなく、作品紹介の数値がない状態でトップページに数分載っている間に見てもらえた人数です。面白い作品を読もうと思っている人はランキングは見ても投稿された新作は見ません。

 週別ユニークのカウントは火曜になるので評価とブックマークが付かない状態では一瞬で更新の荒波に呑まれて簡単に発見できない状態になります。

 つまり、数分以内に面白い作品を発掘しようとした野心的な人のみが反映された人数です。


 ランキングを見ると投稿話数が少ないうえに更新されて間もない作品が載ったりしますが、あれは二作目の可能性が高いです。一作目の読者の一定数が二作目も読んで下さるため一気に人数が増えるパターンだと思います。もしくはなろうでは初投稿でも、もともとネットで活動されていて投稿前に事前告知を行っていた場合も同じような結果になるかと思います。


 もちろんここでの投稿が初投稿でもたった数話で閲覧者数が一気に増えることもあります。


 ですがその場合、本人の投稿とは別に運の要素が大きく絡んでくると思います。

 面白い作品であれば何かのタイミングで爆発的に読者が増えますが、その瞬間は更新話数が少ないほど露出が少ない分確率は低くなってしまうからです。


 ですので初回投稿で数字が伸びなくても気を落とす必要はないです。

 逆に初回でPVが数百まで到達している場合はその後一気に増える可能性があるので心の準備をしておいた方がいいです。


 前述しましたがタイトルとあらすじ、投稿時間や曜日はそういう意味で超重要です。ご注意を。





 ■なんだかんだ言って投稿一発目が肝心


 この辺りは閲覧数が少ない上に一作品のみのことなので確証は全くないのですが、投稿三日目くらいまではブーストがかかって読者が来てくれているように感じました。


 その後はビタリと来てくれる読者が止まり、引き続き読んで下さる方の離脱もない状態がずっと続くことになります。とにかく投稿後の感想としては新規読者の獲得が難しいと感じました。


 そこで自分はそれでも、もしかしたらと思い連続投稿が止められずズルズルと残弾を打ち尽くす結果となってしまいました。それに加えて連続投稿を止めると今読んで下さっている方の離脱も増えるのではという不安にかられたのもあります。


 振り返ってみると特に初日は読者の増加が顕著にみられました。

 そのタイミングでどれだけ連続投稿できるかが鍵になってくると思います。


 自分は初日二回、二日目二回、三日目三回といった感じで更新しましたがこれを一日に集中させるのではなく、それぞれが後三倍くらいあった方が良かったかなと思ったほどです。





 ■キーボードとマウス


 PCで投稿される方限定の話ですがキーボードとマウスです。

 自分は休みの日にまとめて書こうと思い、ついつい長時間ポチポチと文字を打ち込んでいたのですが、ある日突然指に痛みが走りました。いわゆるキーボードフィンガーってやつです。その後もずっと痛みが残る状態が続いております。


 まとめて長時間文字を打とうと考えている方はリストレストやおっぱいマウスパッドなどを準備しておくと手にかかる負担を減らせるかと思います。健康にはくれぐれもご注意を。





 長くなりましたが以上です。


 ここまで読んで下さりありがとうございます。


 要点をまとめると、新規投稿の作品を色々チェックし、タイトルとあらすじは時間をかけて考えて、ストックは多い目に、投稿するタイミングに気を付けて、予約投稿はほどほどにしたかったという後悔でした。



 特に検証や下調べをしたわけではないので間違っている部分もあると思いますが投稿、執筆の一助となれば幸いです。




 初投稿は泣いても笑っても最初の一回のみです。




 自分のような失敗のないよう健闘を祈ります! (`・ω・´)>






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