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異世界の運動方程式  作者: 見開き7頁
3章 魔力の奔流に流されて 
53/66

異世界のイケメン

ご無沙汰しております。超超スローペースですが更新していきます。

エタってないよ? よ?

「ちょっろい! ミヤフィ様ちょっろい!」

 リタはつい口に出してしまった。その声は食堂の入り口付近でしか聞こえない程度には抑えられていたが、それでもそれなりの大きさになってしまっていた。料理の受け取り口付近ではかすかに聞こえたため、あろうことかその声に謎のイケメンが反応してしまった。


「知り合いかい? ふぅん、君ミヤフィっていうんだ。かわいい名前だね」

「ありがとうございまふぅ……」

「ミヤフィ様がお世話になります……私はメイドのリタと申します。()()()()()()()()()可愛がってあげてください」

「メイド? それは・・・なるほど。従者のようなものですか。よろしくお願いします」

 そのような紹介にミヤフィは少しほっぺたを膨らませて抗議した。

「ちょ、ちょっとリタさん! 妹って! その……め、迷惑でしょ!」

「もしかして? 恋人と言った方が良かったですか?」

「そっ、そんな事な……ごめんなさい! 煩かったですよね! ええと……」

「エクセリア=スパリアー。仲がいい人はイクスって呼んでくれる。君たちは面白いし、イクスって呼んでくれ」

「分かりました。じゃあイクス! ……さん。よろしくおねがいします」

「よろしくね。愚妹もこれくらい素直なら可愛いものだがなぁ」


 ミヤフィの分かりやすい態度に苦笑したエクセリアは、特に含みはなく妹の存在を仄めかした。

「既に妹がいらっしゃるのでしたか。ミヤフィ様、残念でしたね」

 (笑)と付きそうな態度でリタは言った。ミヤフィは恋愛脳がうるせぇ、と思った。いつの間にか列が消化されていて、皆、料理を受け取った。

「おっと、もう順番だ。ではミヤフィ君、また会おう」

 エクセリアは席へと向かっていった。後ろ姿はシュッとしていて、制服がよく似合っている。脚が長い。

「寧ろ制服が着られている・・・ああ尊い」

「実際貴族みたいだしね」

「・・・ミヤフィ様、顔がだらけきってますよ」

「格好いい・・・」

「これは駄目ですね・・・リタさん、私がミヤフィを持つからプレートを頼めますか?」

「はい。よろしくお願いします」

 キーナに運ばれ、リタに料理を持たせているミヤフィがここまでちょろいのは、決してミヤフィが色ボケしたちょろちょろ女子であるからではない。エクセリアが二度の人生で初めて見る『人類上位1%未満のイケメン』だからである。中学は田舎、高校は理系クラス、大学は工学系だったミヤフィがそれほどのイケメンを見たことがないのは当然だ。なぜならそのクラスのイケメンなら高校は堀◯高校のような所に行くからだ。行かないとしても私立文系クラス。これは黒野雅の偏見である。


 そんな昼休みのハプニングはさておき、残りは体育の授業である。そこそこ以上の社会的地位の親を持つ子供達が通うこの『ウィンカイル魔導学院』では、体育は専ら護身術や剣術など、武術が行われるらしい。ミヤフィは目をキラキラさせている。


「剣術! 護身術! 全男子の憧れだよね!!! 今は女の子だけど!!」


「えっ……ミヤフィ様は別コースですよ?」

 ミヤフィは石化した。




 何事もなく無無情の体育が終わり、放課後。結局ミヤフィの課題は足のリハビリ。少しは歩けるようになったのだった。しかしまだ真っ直ぐは歩けないし、階段の登り降りもできない。戦闘なんて以ての外である。

「(最後に魔法ドッジボールをやったのはミヤフィには内緒にしよう)」

 そんなミヤフィ一行は学校が用意した宿舎に到着した。豪華とはいえないがセキュリティは万全の安全な建物となっている。


 さて、廊下を進んでいたミヤフィ一行はある張り紙を目にした。

「これは……第361回、魔導器械コンペティション? 優秀な作品には販売独占権を授与、優勝者には表彰と金貨1000枚を贈呈……?」


「どうやら1ヶ月後が期限の様ですね。ミヤフィ様……地球では『機械』を作るために勉強をしていたのですよね」


「ミヤフィ、大学は機械だったんだ! すごーい! 車とか作ったりするの?」


「ロボットかな。ドクター・ヒカリ的な」

「それインターネットでしょ」

「いや元々は……」


 暗に「もちろん参加するよな?」という圧力を受けた気がするミヤフィ。シルヴィアが遺したお金で向こうしばらくリタは居てくれるものの、これからは自分でリタを雇用しなければならないので、お金は幾らでも必要だ。金貨も欲しいし、ミヤフィウィンカイル魔導学院での学費免除の条件を達成するためには魔導器械の発明が必須だったな、と思い出した。


「ミヤフィ様。魔導器械コンペティションに参加すれば、王様との約束も果たせますね」

「はい、リタさん! 勿論参加しますよ! まずはお勉強からですね。図書室は……もう閉まってる時間だ」

「明日、魔導器械の先生に質問しに行けばいいんじゃない?」

「そうしよう! じゃあ今日は復習してご飯食べて寝よう!」


 ウィンカイル魔導学院は日本じゃあないので宿題は存在しないのだ!

ところで今文章評価が72pt。くっ。

ストーリー評価が75pt。み○あの勝ちー!

ありがとうございます!

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