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暗き洞穴に雷鳴は轟く  作者: 無意識な梅
暗き洞穴に雷鳴は轟く リメイクver
1/9

転生

完全にリメイクしました。

いちおう続けていく予定なのでよろしくお願いします。

 目覚めるとそこは部屋であった。自室ではない。ただの真っ白な空間であった。


 俺の名前は……あれ、思い出せない。とにかく、17歳で高校生だ。受験ももう近いこのごろ気分転換にもと外へ出たのが運の尽きであった。信号を渡っている途中、信号無視をして車と衝突したのだ。そこまでで俺の記憶は終わっている。ならばここは病院なのだろうか、いや違う。なぜならこの部屋には出口が存在しなかったからだ。それに、いまベッドに寝ているかと言われればそうでもない。

 俺がここはどこなのだろうと考えているとどこから落ちてきたのか1冊の本が目の前に落ちてきた。なんとなくその本を読まなくてはいけないような気がしてその本を開けてみると丁寧な字で短く説明のようなものが書かれていた。


『この本を手にするときあなたはあなたの生きていた世界では既に死んでいます』


 それだけ書いてあり、他にはなにも書かれていなかった。なんていう説明文なんだ。この説明だけではなにも分からないし、ここが地球ではないようではないか。そう考えると本に新たな文字が浮かびあがってきた。


『ここは地球ではなく、違う次元にある星です』


 この本はどうやら思ったことに対して回答をしてくれるようだ。なら……なぜ俺はここにいる?


『この世界にはダンジョンというものがあります。そのダンジョンはダンジョンマスターによって運営されます。あなたは死後、ダンジョンマスターに選ばれました』


 なぜ俺を?


『偶然です。深い意味はありません』


 偶然か……。宝くじに当たるようなものかな。俺はどうすればいい?


『ダンジョンを生成し、来るものを倒してください。あなたがダンジョンコアが取られればあなたは死にます。あなたが今後、この世界でどのように生きるかはあなたの判断に委ねられます』


 なるほど。つまりこの世界でダンジョンを創り襲ってくるものは倒せということか、なかなかおもしろそうじゃないか。せっかくの二度目の人生は楽しまなくては損だからな。


「よし、分かった。まず何をすればいい?」


 すると、本は


『まずは初期設定を行ってください』


 そう本が言うと目の前に半透明な板が出てきた。えーと、はじめは性別か……。異世界と言っても性別は同じでいたいしなぁ……。しかし、「女かぁ……」、少しだけどうなるか興味があったが自分の体で試したくも無い。すぐに男を選択しようと思って押そうとしたが既に選択画面が無かった。


『次の設定に移ります』


 ……え?え?


「ちょっと待て!決定なんかにしてないぞ!」


 と言ったが本は『決定事項です』と言いやがった。どうやら呟いてしまったのがいけないらしい。融通の利かない本め。俺がその場でうずくまって何故呟いてしまったのかと後悔をしていると本が『次の設定をしてください』と急かしてくる。


 その後、俺が決まってしまったものはしょうがないと思うことができるようになるまで、小一時間かかった。当然その間も本は一定の間隔で急かしてきた。

 俺は開き直って次の設定をする。種族を設定してくださいか……。といっても項目にはランダムしかなかったのでそれにする。これ意味あったのか?


 次の設定はダンジョンの発生位置であったが、これもランダムにした。いきなり、知らない世界で決めろと言われてもどこにすればいいか分からない。ただ、この世界のおおまかな地図が見れたのはよかった。


『これで初期設定は終わりです。七日後にダンジョンが発生します。それまでにダンジョンを整えてください。なお、以後この回答機能は失われます』

 

 回答機能が失われるのか。まあこれが仕様なら仕方ないさ。そうこうしているうちに体が光り始めた。体を作り変えているのだろうか。さあ、第二の生開始だ。

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