お母さんキライ
些細な子供の反発心を描いてみました。
お母さんキライ
末っ子の息子がまたお母さんに叱られた。
『ちゃんとご飯食べなさい!』
その度に『お母さんキライ!』ってそっぽ向く。
『ただいまはどうしたの?』
学校から帰って来た息子が黙っていたから、お母さんがまた叱った。
『お母さんって大キライ!』またそっぽ向いた。
実家の用事で、お母さんがしばらく家を空けた。
息子はここぞとばかりに浮かれていた。
『ちゃんとご飯食べろよ!』僕が叱った。
『はーい』・・なんだ素直だ。
息子が、今日は残さずご飯を食べた。
そういえば『ただいま』もちゃんと言えてた。
お風呂に入った時、息子が泣きながら言った。
『ねえ僕いい子になったから、お母さん帰ってくるかな・・』
なんだそんなこと心配してたんだ。
やっぱりお母さんが大好きだったんだね。
まあまあ、読み流してください。