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して! 〜 ノンケリーマンを攻略する方法  作者: LLX


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13/13

13、ドキドキが、ドキドキ

家に向かいながら、マリルーがキャッキャ笑う。

釣られて雅史も、馬鹿みたいに笑って、嫌なことを笑い飛ばした。


「雅史さん、おばさん撃退したお礼は? キスして! してして! 」


「バーーカ! そうだな、今度メシに連れてってやるよ。」


「マジィ?! どこどこ? 」


「あー、焼肉ッ! 」


「やったー! 焼肉なら何着てこかな? 」


「普段着で来いよ、匂いが付くからさ。

あ、そうだ。お前学生だから、お父さんも一緒だな! 」


「えーーー、パパりんをデートに同伴かよ~~」


「デートじゃ無いから~ 」


「またまた~~、じゃあさ、今月終わりの花火に一緒に行こっ!

僕、浴衣(ゆかた)の着付け、お婆ちゃんに習ってるの。」


「浴衣って、女物? 」


「バーカ、パパりんが若いとき着てたの。

爽やかな青い色のしましまのね、パリッとした浴衣でさ、勿体ないからお前が着ろって。

でもさー、教えてくれる帯の位置がジジ臭くてさ、戦ってんの。」


「ふうん、」


マリルーの浴衣姿か、どんなんだろうな。

信号で止まって、何気なく言ってみた。


「だいたい着られるようになったら、姉ちゃんとこ連れてってやるよ。

着付けも出来るから。

なんかアレンジ出来るだろ。」


「ほんと?! うれしい! 」


マリルーが、手を合わせてキラキラした目で雅史を見る。

雅史が想像以上の反応に、ドギマギした。


なんでこんなに、こいつにドキドキするのかわからない。

男だぞ、男! 大丈夫か俺…… でも、そこらの女の子より綺麗なんだもんなあ。


「今日は楽しかったね。」


「ああ、そうだな。」


「ね、またドライブ連れてってね? 僕、明日終業式なんだ。

夏休み、どこか連れてってくれる? 」


「さあな、俺は忙しいんだ。」


「うふふ、見たい映画とかあったら、ライン入れるね? ほら、青になったよ。」


「あ、ああ。」


ボンヤリした返事返して、なんか誤魔化したような気分になる。

でも、また行こうって言われたら、俺はどう返事するんだろう。


チラリとマリルーの横顔を見る。


女の子だったなら…… 

でも、女の子なら、こんなに俺は葛藤しなかっただろう。

でも、 でも、男なんだ。


やめとけ、俺。

付き合ってみようか、なんて考えるな。


頭の中じゃ、同性恋愛のマイナス要因ばかりが渦巻いて、

なんで俺、こいつとエッチすること考えてんだろうと、モヤモヤTバックの男の尻に、不覚にもうろたえた自分を馬鹿じゃね?って笑う。

冷静な俺となんか変なことばかり考えてる俺にため息付きながら、車を発進させた。





翌日の終業式、僕は学校に化粧して行くのやめた。

顔を褒められたのは、僕にとって初めての事だ。

可愛いって子供の頃から言われてきたから、可愛いっていわれなくなった最近は、必死で可愛い目指してた。

可愛いって言ってくれるのパパりんだけだもん、あいつはカウントされないし。


でもさ、

自分が綺麗なんだって、綺麗に切り替わったんだって、思った事もなかった。

僕は僕の居場所を探して、誰にも認められない自分の姿に焦ってた。

メグミさんが、変な意地張っていくのやめて、自然体でいいんだよって教えてくれた。


櫛ですいて、毛先をちょっと内巻きにしてみる。

んー、まあストーンと落ち着いてるよなあ、僕の髪。


おかっぱは、元々ストレートの髪にはラクで、跳ねるところを修正するだけで朝の支度が終わる。

お化粧はしないけど、基礎化粧品と日焼け止めと、眉描いて整える。

あと、リップね。


パジャマから学生服に着替えてると、パパりんが嬉しそうにニッコリした。

普通のパンツ買って帰ったら、飛び上がって喜ぶとか、パンツごときで変だろ。


「そのパンツ、カッコいいなあ。

ローライズか〜、パパりんもそんなのに変えよっかなあ。」


ネクタイしながら赤い顔でくねくねしてる。

お前のそう言うとこだぞ、僕が可愛いから抜け出せなかったの。


「これ、ボクサーパンツって言うんだって。

パパりんも買って来たらいいよ。色も色々あったし。」


「パパりんのもボクサーなんだよ、白だけど。」


「パパりんダサいんだもん、同じパンツと思えないよ。

ローライズ買うのいいけどさ、黒はやめてね。

同じ色で間違って履くとか、僕の許容範囲であり得ないから。

パパりん、僕の履いたらTバックに戻る。」


「白! パパりん白かライトグレー買ってくるよ! 絶対、絶対間違えないし! 

ほ、ほら、サイズも違うじゃない! 」


メチャ焦るな、ウザい。

姿見で、全身チェックする。よし!


「じゃあ、行ってくるねー 」


「まーちゃん、変な男に追いかけられたらパパりんの電話か警察に電話するんだよ。」


「なにそれ! 」


「急に綺麗になったから、パパりん心配。やっぱりスマホにGPSアプリ入れよ!  

パパりんもね、若い頃、怖い目に遭ったんだよ。」


「ストーカーかよ! うざっ! 」


ほんと、なんかパパりんまでよそよそしくなっちゃって、なんかさ、今までなんだったんだろって感じィ

僕は僕だし、何にも変わらないのにさっ

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