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して! 〜 ノンケリーマンを攻略する方法  作者: LLX


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11/13

11、キュンとする頃

「ザンジバルに頭なでてもらったー! わーーい! 」


「もう、仕方ねえなあ。」


ザンジバルは意外と色んな話聞いてくれた。

僕にちょっと興味持ってくれるのは嬉しい。

近く花火大会あるので、思い切って誘ってみようか考える。

だってパパりんは、人が多いとこ行きたくないって連れてってくれないんだもん。

1人で行ってもいいけど、寂しいじゃん。

僕はだから、クラスの子が誘い合って見に行くのが、うらやましくてたまらなかった。


「なあ、クラスに友達、ほんとにいないのか? 」


「いないよ。言ったじゃん。」


「中学の同級生とかいるだろ? 」


「いないよ、だって、僕、高校受験1浪したもん。」


「は?? 」


「だから、僕18才。」


「お、お前! それで友達いないのか! 」


「まあ、そんな物だね。それに転校いっぱいしたから、幼なじみがいないんだ。

中学は3年間同じ学校に行ったけど、一浪したから誰もいなくなっちゃった。

しかも、初登校の日に下にスカート履いていってみんな引いちゃったんだよね。」


「なんで?! 」


「だって、女子校に入りたくて、落ちて1浪したもん。」


「な、落ちるの当たり前じゃないか!  なんでそんな物、あのオヤジが許したんだ? 」


「パパりんは、僕に無関心だから。好きにしていいよってしか言わないよ.。」


「無関心じゃ無いだろ、フライパン持ってきたじゃないか。」


「さあ、心配してるフリじゃない? 結局行くことに反対なんかしないもん。」


ザンジバルから、なんか呆れたような、溜息めいた吐息が聞こえる。


「なんで、女子校なんだ? 」


「制服可愛かったから。」


「本当に? 浪人中、何してたんだ? 」


「フリースクール通ってた。」


「ふうん、無駄にはしてないんだな。」


「無駄なんか一つも無いよ。

僕は僕のしたいことに向かってる。」


「ふうん…… それが性別って傷害ににぶち当たってるわけか。」


車はだんだん日が陰る中を進んで、空に藍色が混ざってゆく。

家々には明かりが灯りはじめて、星のようにきらめく。

次第に車が多くなって、やっぱ土曜でも働いてる人多いんだなあって思う。

シンとする空間が息苦しいのか、ザンジバルがラジオつけた。

どこを付けてもザアザア雑音が鳴って、僕は不快感にため息を付く。

まあ、ザンジバルはタバコも吸わない男なのは合格だ。


「ねえ、」


「ん~?? 」


「セックスして 」


「 ぶはっ! 」


信号黄色なのに、急ブレーキして止まった。

キーーッて、後ろからも音がする。


「な、な、何言うんだよ! このガキ! 」


「して! 」


「バーーーカ! 誰がやるかバーーカ! 」


「してしてして! 」


「俺はストレートだ! 男は完全ノーマークなんだよっ!

バーーーカ! 」


クルリとこちらを見て睨み付ける。

僕はシートベルト外して、お尻向けるとスカートをめくり上げた。

薄いピンクのTバックから、プリンとまん丸いお尻を突き出すと、片方のお尻を掴んでグイと引っ張り割れ目を広げる。


「 ね? して? 」


「 わああああああああ!!! 」


ブッブーーーッ!

ブーーーーッ!!


ザンジバルの悲鳴と、後ろからのクラクションが入り乱れる。


「わわ、わわわ、わわわあああああ」


慌てて車を発進させると、近くのパチンコ屋の駐車場に入った。


「あああああああ、あああ~~~ 下りろ。」


「え~~? マジぃ? 」


「このまま家に帰りたいなら、黙って後ろに乗れ。」


「わかった。もうしない。」


「今度したら放り出す。」


「うん。」


「なんてパンツ履いてるんだ。普通のブリーフ持ってないのか? 」


「持ってないね。干すの恥ずかしいってパパりんが言うんだ。」


「当たり前だろ、なんてわがままな奴だ。」


わがまま??


ちょっと僕はカチンときた。

なんでTバック履くとワガママなの?


「履きたい物履いて何が悪いの? 僕はワガママなんて思ったことない。」


「自覚がないものほど最悪だ。

洗濯は自分でするのか? 」


「そうだよ、下着は手洗いして室内に干すの。前、取られたから。」


「取られたって…… 、まあ普通男のだと思わないよな。

自分でやってるならいいけど、こんな変態とは思わなかった。」


「変態じゃないもん。」


「いくら18でもな、お前高校生だろ?

高校生なら学生らしい格好しろってこと。配慮しろよ。

自分の意志で留年したんだろ?

我慢できないってのは、お前のエゴだ。

Tバックは高校卒業してから履け。」


僕は、驚いて目を見開いた。

僕は、

僕は、


「自由っ、て…… なんだろ。」


「自由なんてのはな、心の中に秘めるもんだ。

何にも枠が無いなんて、サルより悪い。

自由だ、フリーダムだと、裸でおっさんが街を走ってみろ。

キモいだろ? みんなが迷惑する。

見たくも無い物を見せつけられて、気分が悪くなるだろ?

そんなの格好悪い、ただの変態だ。

人の自由を侵害する物は、自由なんかじゃ無い。

自由をはき違えるな、そんな生き方格好悪い。

真っ当で、迷惑をかけず、人に不快な気持ちを与えない。

それでいて、自分の道だけ前に真っ直ぐ伸ばせ。

みんなが羨む自由を生きてみろ、それがカッコいい生き方だ。」



はうっ! 



きゅーーーーーんっ!!



む、胸がっ!

鷲づかみにされたっ!


きゅーーんって、 僕のちっちゃな胸がっ! 



なに?


なにこれ。


僕はザンジバル雅史の横顔に、顔が燃え上がって、胸がキュンとした。


「 カッコいい…… 」


「は? 」


「カッコいい、雅史、カッコいい…… 」


「は?? 」



「 してっ!! 」



「 はあああ??? 」



「 僕を雅史のお嫁さんにしてっ!! 」



「なっ、なんで? なんでそうなるんだ! 」



「僕は、雅史のお嫁さんになる! 」



「はああああああ!!??

こっ、断る! 断る! わあああああああ!! 」


ザンジバルはパニック起こしてコンビニに入ると、アイス買って食べて頭を冷やした。


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