第7話 勇者ハリカル、悪事に手を染める
ハリカル しかし、サイーショに帰らなくて本当に
大丈夫なんだろうか?
論客 いや、恐らく大丈夫ではないでしょう。
ただ、今はダ・イニに向かうのが最善かと。
サイーショに帰って牛車を返却すれば、
牛車レンタルの延滞金の支払いで我々の
資金がカツカツになります。
そして同時に、大量の冷凍金魚を運ぶ手段が
無くなります。
ハリカル おいおい待てよ。それじゃあまさか、
牛車を返さないつもりか?
論客 いえいえ。魔王を倒すまで借りるのです。
ハリカル いやお前・・・
延滞金が洒落にならんだろう?
論客 そこは、魔王を倒した時の報酬とか、
旅で見つけた財宝とかでなんとか・・・
まあ最悪、踏み倒せば良いんですけどね
(ニヤニヤ)
ハリカル ・・・(あ、こいつ踏み倒す気だ。)
論客 魔王討伐に綺麗事は言っていられませんよ?
生きるか死ぬかですからね。
勝てば官軍。魔王を倒せば良いのです!
ハリカル ・・・(だが一理ある。仕方ない、か。)
ハリカル よし、では皆!
ダ・イニの街に向かうとしよう!!
一同 おー!!!
廃業武器屋 あの〜 ちょっと良いですか?
ハリカル どうした?
廃業武器屋 多分、この牛車はサイーショの街に
しか行けませんよ。
ハリカル 何だと?
廃業武器屋 牛車レンタル屋の牛は、
調教師に調教されているはずなんです。
牛車の荷物を見張るように、そして
ちゃんと元の店に戻ってくるように。
ハリカル そうなのか。。どうする?論客。
論客 調教師ですか・・・
調教師は牛をどうやって調教しているんで?
廃業武器屋 まあ、調教師といっても、この牛は
強い者に従う習性があるので、
この牛に勝利する力を持った人が牛を
倒した後に、仕事を教えてるんだと
思います。
論客 なるほど。。
この牛と戦って勝てば良いのですね?
廃業武器屋 そうなりますね。
論客 わかりました。
では、皆さん!集まってください!
カクカク シカジカ
勇敢青年 なるほど!
さっきの奴にはまだ勝てそうにないが、
この一旅終えて俺がどれだけ強くなった
か、試してやる!!
猫 ニャ・・ニャァァ フシャァァァァ
村人e ひぃぃぃぃぃ 怖いよぉぉぉぉ
ハリカル (この3人が今の戦闘向きのメンバーか。
ふむふむ。)
ホームレス ヒャッハァーーーーーーーーー
ぶち殺してやるぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
村人c 誰だおまえ!? 別人じゃねえか笑
まさか戦うのか?
勇敢青年 お前ら、いくぜ!!!
二足歩行の牛 「メェェェ?」ムキムキッ
勇敢な青年の攻撃
二足歩行の牛に0のダメージ
猫の攻撃
二足歩行の牛に0のダメージ
村人eの攻撃
二足歩行の牛に0のダメージ
ホームレスは目が血走っている!
二足歩行の牛 「メ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛」
ブチギレ
二足歩行の牛は、目にも止まらぬ速さで殴りまくった!!
勇敢な青年 ぐぼぁ
勇敢な青年は倒れた
猫 にゃー
猫は倒れた
村人e ぐぇ
村人eは倒れた
ホームレスに63のダメージ
ホームレス 痛ぇ! 許さん!
怒りの!ホームレスタックル!!
ホームレスはホームレスタックルを放った!
二足歩行の牛に59のダメージ
論客 強い!!
ハリカル そのままぶっ飛ばせ!!ホームレス!
二足歩行の牛はホームレスに向けてアッパーを放った。
ホームレスに73のダメージ。
ホームレス くそ・・・強えな・・・ フラフラしやがる。ホームレスチョップ!!
ホームレスはホームレスチョップを放った。
二足歩行の牛に69のダメージ
ホームレスは反動で11のダメージを受けた。
廃業した武器屋 まずい!やられる!!
村人c 踏ん張れ!!
二足歩行の牛のヘッドバット!
ホームレスに92のダメージ。
ホームレスは倒れた。
ハリカル おい、どうする?
勝ち筋が無くなったぞ。
廃業武器屋 まさかここまで強いとは(汗)
論客 なっ、何か策を考えなければ・・・
村人c オワタ\( ˆoˆ )/
二足歩行の牛 じぃぃ
二足歩行の牛は目を細めてこちらを見ている。
にじり・・・ にじり・・・・
にじり寄る牛。
そして牛は走り出した。
「メ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ」ブチギレ
ハリカル まずい!!逃げるぞぉぉぉぉぉぉ
論客 うわぁぁぁぁぁぁぁ
廃業武器屋 お助けぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
村人c ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ
金魚屋 (き、金魚の中に隠れていても時間の問題
かな・・・ビクビク)
廃業武器屋 ひぇっ! こっち来んな!
向こう行け!
「メ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ」ブチギレ
ハリカル そうだ今の内に・・・
「ジェ、、ジェシーちゃんはかわ、かわいい」
「ジェシーちゃんはかわいい」
「ジェシーちゃんはかわいい」
・・・トゥルルルルル・・・トゥルルルル カチャ
ジェシー「はぁーーい!もしもーーーーーし!
こちら、みんなの可愛いジェ
ハリカル「助けてくれぇ!!」
クルナァァァ ハシリトビゲリ グェェ
ジェシー「ちょっとぉ!口上ぐらい言わせてよ!」
ハリカル「ゼェゼェ・・それどころじゃ無いんだ!
すぐ来てくれ!金は言い値で払う!!」
ジェシー「ハリカルじゃない!切羽詰まってる感じ
みたいね・・・いいわ!行ったげる!」
ハリカル「頼む!」
ゼエゼェ ナニカヨイサクセンハナイモノカ ヤバイコッチニキタ ツギハオイラカヨォォ
ジェシー「・・・」
ハリカル「・・・」
ジェシー「・・・」
ハリカル「まだか?」
ジェシー「呪文がまだよ」
ヤメテクレェェェ ハシリエルボー‼︎ グワァー
ハリカル「あ〜汗 わかったよ!!」
ハリカル「ジェ、、ジェシーちゃんは
か、、かわいい」
ジェシー「うん」
ハリカル「ジェシーちゃんはかわいい!」
ジェシー「うん」
ハリカル「ジェシーちゃんはかわいいぃぃぃうわぁ
ぁ!こっち来た!!」
ジェシー「良くできましたー。じゃあ行くね!」
二足歩行の牛「メ゛ョ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛
ォ゛ォ゛ォ゛」カチキレ
ハリカル ゼェゼェ・・・
怒りすぎて鳴き声が変になっている・・
ジェシー 「来たわよ♪ 雷魔法!」
バリバリバリバリ
二足歩行の牛「メ゛ミ゛ャ゛ミ゛ャ゛ッ゛ピョ゛ピ
ョ゛ー」
弱点をついた!!二足歩行の牛に138のダメージ!!
ハリカル ゼェゼェ・・・ハァハァ・・・
ーージェシーの登場により、
ハリカル一行は事なきを得た。
尤も、ジェシーは悪虐行為に加担させられているとは 夢にも思っていなかったがーー
ジェシー 雷に弱い癖にわたしの魔法を3発も耐える
なんて、結構やるじゃない。
二足歩行の牛 メェェェ////
ジェシー ちゃんとこの人達の言う事聞かなくちゃ
だめよ?
二足歩行の牛 メェェェ////
ジェシー はい。
これで、もうあなた達に襲いかかる事は
無いはずよ。
全く、自分の牛ぐらいしっかりしつけ
ときなさいよ。
ハリカル あ、ああ・・・そうだな・・・
ジェシー じゃあ、お金ももらったし、
わたしは帰るわね。バイバイ!
ワープ魔法!!
ハリカル 良いのか?
サイーショの街の牛車だと言わなくて。
論客 あいたたた・・・か、彼女を怒らせたら
わ、我々の旅が終わりかねません。ゴフッ。
ハリカル そうだな・・・
金魚屋 zzz すやすや
ーー牛車を手に入れた(?)一行は
ダ・イニの街に向かったーー