殲滅のマタドール　

エルフ族の少女、サシャは日課である川岸の散歩をしていると大雨により流れの激しくなった川の中で一人の少女が流されている事に気付く。過去のトラウマから即座に彼女を救助する事を決めたサシャは以前習得していた魔術を使用する事によりその見知らぬ少女を救い出す事に成功する。記憶を失った少女はサシャにより「アヴィ」と名付けられた。真っ直ぐに感謝と好感を向けるアヴィに戸惑いつつ、サシャは煩わしそうにしながらも彼女の面倒を見ていく事にした。

やがて、ある心の傷を負った二人の少女の出会いは魔物と人間が激しい戦いを繰り広げる世界に大きな変革を齎していく。