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第一話

第一話 脳力開発

現代よりも少し進んだ近未来。

その時代でも加速度的な科学力の成長はとどまることを知らず、

その過程で、脳を意図的に開発し、超能力などの超自然現象を操れるようにする研究が行われていた。

その研究で俺は被験者として参加している。

俺は親に厳しく育てられ、また精神障害も患っていたため、変人的思考で周りにも馴染めず、

少しばかり頭がいいことで期待されて親に勉強をさせられることが多かった。俺はまともな青春を送ったことがない。普通の人生を送ってきたやつが羨ましい。

何度、人生をやり直したいと思ったことか。

だからこそ俺はこんな人生を終わらせるべく、この実験に参加している。

自殺する方法はいくらでもあるが、少しでも人類に貢献したほうが俺の死は無駄にならないはずだ。


「それでは〜実験を始めるよ~」


老いぼれたジジイがそう話しかける。


「よろしくお願いします。」


俺はそう呟くと、目を閉じる。


俺の人生もここで終わりかぁ。

まぁ、この実験の致死率は1%未満だけど一応覚悟は決めとかないとな、、、


機械が駆動する音が聞こえる。

もし死んじまったとき来世があるなら、その時は、、、


シュヴァア


脳が眩しい光に包まれる。

勿論音なんぞないが擬態語でいうとこんな感じだ。

死にたくていろいろな実験の被験体になってきたが今度こそ死ぬかもな、、、


そう覚悟を決めると、

研究者の間から何かを呟いてる声が聞こえる。

「:-P:-|:-\:-$:‑X:-$;-)だ。」

「:-!:‑X:-\:-|:-$}:‑)o:-)8-)o:-)(^^)じゃないか?」


しばらくして老いぼれがこう締めくくる。

「これは、、、ダークエネルギーだ。」

そう言われた瞬間光が最高潮になり、意識が遠のく、、、、そしてテレビの電源がブツッと切れたように真っ暗になった。


俺、ついに死んだのか?


そう思いながら目を開けると暗い野原が広がっている。


「ここが天国か?それとも地獄か(笑)。思ったよりも寂しいところだな、、、」


そんなことを考えていると、どこからか

パカラッパカラッ

と音が聞こえる。


「ここってホントにあの世か?これじゃまるで、、、」


「どけゴラアアア」


「えっ?すいません。」


そう言いながら馬の群れを回避する。

馬の群れは連れ立って光の方へと向かう。


「とりあえずここがどこかを確かめないと。」


そう言って俺は馬の群れを走って追いかけた。


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