各超獣への対処と説明
よ〜く読むと、わかることがあるかも?
ここでは、世界全土に多く存在している超獣はどのような性質を持ち、それにはどのように対処すればいいのかを解説していく。
#1 サイクロプス
サイクロプスは人が怪力や身体武器生成、巨大化に目覚め、複数個の能力保持による副作用で目と理性、知性を失ったものである。怪力は超獣化すると、必ず取得するようなので、恐らく、超人が必ず持つ、身体全盛の互換なのではないかと言われる。
身体武器生成と巨大化は目覚める確率が最も高い能力なため、その二つの組み合わせの超獣は非常に多く何処にでも存在している。
その戦い方は非常に単純で棍棒のフルスイングと腕で払うのみである。どちらも予備動作が大きいため、避けることは難しくない。特に棍棒をフルスイングした後は大きな隙が生じるため、そこで視界を支える唯一の目を突き刺せば、後は何もせずとも、暴れて、自傷し、死んでいく。また、片目しかないため、遠近感が無く、棍棒が届かない位置にいれば、安全は確保できる。
しかし、一般人が一人で討伐できる程弱くないため、遭遇したら、救助要請を出し、身を隠すのが、最も正しい行動だ。なぜなら、サイクロプスはかの日本の対超獣中心軍事拠点の上位の超人すらも、一度は命の危機に立たせたのだから。
#2 ゴブリン
この超獣には必ず上位個体と呼ばれるゴブリン・リーダーやゴブリン・ロード、ゴブリン・キングが存在し、群れを形成している。その上位個体には理性つまり、物事を自身の道理でもって判断する力が備わっているため、超人と呼ばれる事もあるが、その判断の基準が酷く曖昧な為に、基本的には超獣と呼ばれる。
このゴブリンには、基本的にサイクロプスに成れなかった人の超獣が変化する。地域によっては、サイクロプスとは異なる組み合わせで異なる超獣となる場合もある。その為、非常に数が多い。一体であれば、一般人でも、十分に討伐する事が可能だが、複数体となれば、話が変わる。また、ゴブリンには生殖器官が備わっており、また、ゴブリンには雄しかいない。その為に、ゴブリンは女性を攫う。遺伝子的には超獣化前には同じ人間だった為、非常に近く、その間には子が産まれる。その産まれるまでの期間は驚異の一ヶ月である。
また、ゴブリンの上位個体の名称に指揮者や帝、王がつくように、ゴブリンの上位個体には、ゴブリンを服従させ、自らの意のままに動かせる事が可能だ。それだけでなく、ロードやキングには知性が備わっており、もしも、敵対していたら、人間側も相当の犠牲が出る覚悟が必要だっただろう。
また、ゴブリンの能力は確認するまで、特定できず、もしかしたら、非常に強力な能力を保持している可能性も十分にある。これまでで最強の個体では、最適行動と上位念動力を保持していた。その後、そのゴブリンは単独で討伐者となり、理性を手に入れる能力を自力で獲得し、超人として認められている。
二つの能力を保持するものはゴブリン、三つでゴブリン・リーダー、四つでロード、五つでキングである。未だ発見されていないが、六つ以上はゴブリン・エンペラーと呼ばれ、十つ以上でマスターゴブリンとされる。
ゴブリンは複数の能力の代償として、肌が緑色になり、その身を縮め、理性を失っている。巨大化を持つゴブリンや変色を持つゴブリンは前二つからは外れる。
ロード以上のゴブリンの群れはトップが知性を保持する為、人間と敵対せず、友好関係を築いている。女性の重大犯罪者はゴブリンの群れに送られる。また、その対価に人間は二つ以上の能力を保持する者による守護を得られ、それにより、街の守りはかなり堅くなっている。当然、完全に信頼しきれるはずがない為、その守りの内側に超人と軍人の生活域が存在している。
一般人が敵対しているゴブリンと遭遇した場合は相手が捜索系の能力を保持していない事を祈り、隠れて、救助要請を出すのが、最も正しい行動だ。時にゴブリンは一体で都市を壊滅させてしまうのだから。
#3 スカイフィッシュ
空中遊泳等の能力を保持する魚だ。非常に大きなサイズ差があり、シロナガスクジラからシラスまでいる。
スカイフィッシュとは、簡単に言うと、空中遊泳しても、死なない魚の事だ。逆説的に、それができれば、魚は全てスカイフィッシュということになる。空中遊泳と無酸素活動があればそれはスカイフィッシュになるのだ。
その為、この2つの能力をスカイフィッシュ第一定義という。また、魚の超人の場合、人間の身体全盛と同じ扱いになるものが、鱗硬化や高速遊泳、対象追跡になる。このように、人間よりも他の動物の方が基礎強化系の能力に恵まれている。
また、超人よりも超獣の方が基礎強化系が強いのは、人間だけではない。高速遊泳は亜音速遊泳になっていて、凄まじいスピードは宙を泳ぐようになる。鱗硬化も身体硬化となり、偶然ぶつかった生物を自らの命を代償にほぼ確実に殺害する。しかし、基本的に偶然ぶつかるということは起こらない。なぜなら、対象追跡が対象捕捉となり、自動的に接近している対象を捕捉し、回避するからだ。当然、スカイフィッシュも死にたくは無いため、回避する。
それには、例外が存在し、スカイフィッシュは自らを観測した対象には、積極的に突っ込んでいくのだ。何故かは、わからない。また、観測された個体は全て相手を殺すことなく、討伐されている。観測は能力を通じて、瞬間を切り取ることでも可能であり、その観測の仕方の場合は突撃されることは無い。
スカイフィッシュの場合、はっきり言って、対処法が無い為、どうしようも無い。
事故率は非常に低い為、まず、起こらない事が救いである。
また、スカイフィッシュは巨大な個体程、高いところを飛ぶという性質があり、シロナガスクジラと激突して、死亡という事はオゾン層付近でないと起こり得ない。常識的な激突するサイズでは、精々、小さめのマグロといったところだろう。
さて、ここでは世界の何処にでも同程度いる超獣を取り扱ったが、どうだっただろうか。スカイフィッシュ以外は比較的、参考になったと考えているのだが。『もしも、超獣と遭遇した場合は即座に身を隠し、救助を待つようにする』この事を肝に銘じておいて欲しい。