7話、よだれとモーニングスター
各話の文の総量が一定じゃなくてすみません、、
ぎゃぁぁぁぁ!次話を投稿しましたすみません、、
エルは規則正しい寝息を立ててぐっすり寝ている
さて、クソ神に聞きたい事がある
ーなんだい?
エルダーとはなんだ?
ー教えないよ
なんでだよ!?
ー君が体験して知るべき事だからね
つまり、何でもかんでもクソ神に頼るなって事か
ー ご名答、僕はあくまで脇役だからね、、君が感じる前に僕が与えたら意味がない、、まぁ死なれたら困るから身を守る魔法と世界くらいは教えるけどね
わかった、つまり全体像とか状況は言うが俺が体験するであろうことはあまり口出す気は無いって事だな
ーそうだね!けど、終わった事は言うよ。その子、、エルは本来は相当悲惨な生涯を過ごしてたんだね
それで気になった事がある、ヤギ頭のあいつは何者だ?
ーあれは多分悪魔と契約をした人間だ、悪魔崇拝で魂を悪魔に捧げたのさ
ー悪魔崇拝は魂を悪魔に捧げて悪魔と融合して力を付ける呪法を使うんだけど、一度混ざった魂は絶対に元に戻らないし戻す気が無くなる
ーしかも邪神が生み出した眷属の力を強めるとても、とても人間のための宗教ではない
つまり本来のエルは悪魔の糧にされるとこだったのか
ーうん、彼女の魂を悪い奴等に持って行かれなくて良かったよ、持っていかれたら存在を食われ続けて消滅したら転生すらできないからね
ふと、俺は太ももに水気を感じたので布の中を見てエルの顔を確認する
おれの足を枕にして抱きつくように寝てる上にズボンがよだれまみれになった、しかも匂いもおねしょまでしたみたいで少し臭い
「ふぅ、、なんて声を掛けたら良いかな、、」
ぼやくと俺もエルが苦しくないように換気ができるくらいまで布を開け、少し意識をとばした
生きる価値なんてない、俺にはそんな生にしがみつく必要もないのに人肌は恋しい
俺は傲慢だな
はっ、、夢か、、外を見ると風も止み明るくなっていた
エルはいまだに気持ち良いのか俺の服によだれを垂らし続いてる
俺は布を剥ぎ、エルを起こすことにした
「エル、起きろー」
軽く揺さぶるとうぅん、、と少し揺れたので意識が戻ってきたんだろうか目が少しあいてる
「あれ、、、ここは、、?」
太ももを枕にしたままのエルと目が合う、小動物みたいに可愛くみえたのでおもわず笑った
「おはよう」
エルは目があったまま無言で頭をあげ、俺の枕にしてた場所をゆっくりと見て
そして手で顔を付けて枕にしてた箇所を触り、よだれが垂れてたのを確認し
またこちらをゆっくり見てきた
そして下半身が失禁をして下に敷いた服に大量に撒き散らしてるを確認し、またこちらを見た
あ、さっきより顔が赤い
2回枕をゆっくり見るから始まり失禁した服を見るまでをループしこっちを見てきた
あ、、、エルの顔が涙目の更に真っ赤になってきた、これは、、まずい
最後にとんでもないのが漏れると判断した俺は思わず耳を塞いだ、、瞬間
「キャァァァァァァァァ!!!!!ごめんなさいぃぃぃ!」
同時に謝罪と絶望を感じさせる悲鳴をあげるエル
完璧に泣きじゃくるポンコツになったエルをなだめるのは大変だった
なだめて、服を乾かすために脱いでもらい
俺のTシャツを着てもらった、その服がいいのか奥に座ってまた二度寝したエルを置いて干した
おねしょとヨダレで凄いことになった服も干した
上はTシャツ一枚だがまぁ仕方ない、予備のズボンが無事なのは助かった。上着は全滅だ
さて、飯を探しに行くか
バッグを置いてサバイバルナイフのみを持ち、周囲を散策する
俺は違和感に気づいた
なぁ、クソ神
ーなんだい?
これさ、、殺気なのか?
ー殺気だね、わかるんだ?
当たり前だ、本のおかげか肌がピリピリして不味いとわかる
何がいるんだ?
目の前に出てきたのは、、昨日の村に行った少女、片手には鉄かわからないが金属製のモーニングスター
ただ、、目がおかしい
「エルを泣かせた、許せない」
少女の声に呼応するように森がざわざわする
まずい、これはまずい
俺は必死にどうするのが最善かを考える、まず俺の為にできること
戦闘、経験のない俺がサバイバルナイフで戦って目の前の子を傷つけたらエルが悲しむ
交渉、君の友達がおねしょと涎を見た悲鳴ですから私は無関係です!、、、エルの尊厳を殺すわ!
逃げる、全体で森が殺意に包まれてる中の逃走に意味はない
エルためにできる行動
戦闘、友達が傷ついたら悲しむ
交渉、死ぬほど恥ずかしいであろう事を友達に暴露されて悲しむ
逃げる、恥ずかしいとこを見られて悲しむ
、、、どうせ最悪の事態になるなら
クソ神、俺のオーラを赤に偽装してくれ
ーんん?なんの得があるかわからないけどわかったよ。今赤色になったよ☆
「ははは!あの名前も知らないガキを襲おうとしたが恐怖のあまり悲鳴をあげて失禁と失神しやがって襲う気も失せたわ!」
高笑いしながら死ぬルートを選んだ
成長期の安心した時に起きるやつです