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神と紡ぐ異世界改編記  作者: nobady
空真の全ての始まりとライムリアの森
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6話、焼き魚と世界の現状

まとめるのが早かったので連続投稿しました

「、、、!?」


俺は我に返った、目の前には緑髪の幼いエルがいる


「どうしました...?」


頭に乗った手を両手で触りこちらを潤んだ瞳でこちらを見ているエルの両手を優しく払い


ホッとした俺は思わずだきしめた、気持ちはぐちゃぐちゃになっててわからないが思考が停止してた


クソ神、今のは!?


ー本来空真が来なければエルとこの森が歩んでた平行世界の未来だよ、これがこの種族であるエルフの終わりの始まりとダークエルフと地獄の始まりさ、、いや、あの世界じゃ森の生物とか種族の名前すらつけられてなかったね


つまり、俺が少し世界を変えれたのか?


ーいや、、まだだよ、エルの未来は変わってもいずれ森が燃やされ結局ダークエルフが生まれちゃう、、そだ!あまりしたくはないけど君にあるチカラを教えるよ


ある力?


ーそう、人の本質を見抜く方法さ、、けど本当は僕が教えたくなかったんだけどね


なんで教えたくなかったんだ?


ーだって、僕が教えたら僕が操作して本質の色を変えれるって思われるからね


あー、、なるほどな、これで見たときにクソ神が都合が悪い人間は悪いように見せるかもと思ったんだな


ーうん、そう思われたらこちらには証明できるカードがないからね


わかった、やり方を教えてくれ


ーえっとね、、まず意識をお腹の中に集中して

それから自分の中で並行世界を観測した後にエルを見て守りたいと思っただろうからその気持ちをイメージにして何があるか探して見て


難しいな、、だが、見えた


蒼炎でだけど濃く、そして大きい炎がイメージで出てきた


ーそう、基本善意は青を基調とした色になるんだ


ー次に並行世界でエルを裏切った男の顔をイメージして


イメージした、自分がされたわけじゃないのにイライラする。あの顔を殴りたい


、、、?炎が透明に近い赤色になった


ーそれが敵意や悪意の色だよ、今空真はその男に対してイライラしたり殴りたいと思ったからその色になるんだ


ー赤は濃くなればなるほど敵意があるんだ


ー基本はその色達だね、他人の色はオーラとして感じることできるよ


試しにずっと40秒近く抱きしめてしまってるエルで試すか?けどまったく動かないぞ


「すぅー、、すぅー、、、」


ーあらら、寝ちゃってるね?しかも明らかに惚けて安心しきった顔してるしそれだけ空真の胸の中が落ち着くのかな?ある意味起きたら落ち着かない状況になりだしたけど、、ちなみに起きてる人にしかオーラは識別出来ないから気をつけてね


わかった、まぁ起きるまで魚を焼き、、火の魔法があるなら教えてくれ


ー、、、仕方ないなぁ、わかったよ


ー指先に指を火をイメージして自分はライターで指先が火打ち石ってぐらいにね、切るときは火と指先に蓋をするみたいに閉じるイメージをして


わかった、やってみる


俺は右手を伸ばして体全体でイメージし指先に力を入れた


ぼっ


あ、ついた、蓋をするイメージを付けたら火が消えた


万物びっくり人間になっちまったな


エルを俺の上着を地面にひいた上に丁寧に置いて布を被せて俺は近くの木と炭を2本入れて焚き火を開始した


魚は2匹とも中ぶりで脂も乗ってるみたいでいい色をしてる、形的にはヤマメだ


俺はとりあえず魚の内臓を取り、細い木の棒の皮を剥ぎ先端を尖らせてから魚に刺し


焚き火の炭の近くに置いた


暇な時間ができたしこの世界のことを聞くか


クソ神、今このこの世界について教えろ


ー何が知りたいのー?


まず世界は今どうなってる?


ーこの森も含め全て産まれて少し経ったぐらいかな


ー人間は文明ができて間もないよ


ードワーフと魔族は生まれたてだね


ーちなみにこの世界は繋がってこそはいるが馬鹿でかい大河で区切られてて、川には中立のクラーケンとか居るため川を渡るのも無理なレベル


ーあと今悪意ある神々や悪魔は居ないよ、あの神々は本来の未来なら1000年後に現れ出すからね


クソ神みたいに敵が過去を遡ることは?


ーないね、時を超えるのって大変なんだよ。それに遡れるなら神々はそいつに殺されてるし

過去の改変は下手したら味方の神々にも敵認定されちゃうんだ


なんで?利敵行為はしてないだろ?


ーそれでも時を遡るってことは自分の原点が殺される可能性があるんだよ、それは神々にとっては恐怖でしかないんだよね


ーまぁ僕はこの世界は邪神しか生まなかったから改変する気満々なんだけどね!


あー、、確かに、、それは嫌だし、、何よりそこまで干渉したら色々まずい気がする


ーははっ!そうだね、今でさえ干渉しまくってるのに度が過ぎたら時の観測者じゃなくて時の支配者になっちゃうね


時の支配者、、ねぇ、興味ないな


ーえ、空真は支配者に興味ないの?


はっきり言って王は好きだが自分の性格上、王の器じゃないのは知ってるし身の丈に合わない物を求める気はないよ。


「それよりも、無能な王になるくらいならそこで寝てるやつのような子を守れるような奴になりたいな」


思わず口に出た、そして魚がいい感じに焼けたので魚を取りかぶり付く


うん、美味い!臭みもなく素晴らしい味だ


ふと横を見ると


あ、エルが起きてこちらを見ている


よし、ためしにオーラを見てみるか


エルをじっと見て、、あれ?


おい、クソ神、、オーラが桜みたいな濃いピンク色の時はどういう時だ?


ーそれはね、完璧に恋をされてる時に見える色だよ天然タラシ。


、、、、いや、絶対違うだろ?まぁ飯だな


「エル、ちょっと服を持ってこっちに来てくれ」


「はっ、はいっ」


エルはいそいそとおれの服を持ち、こちらに来て、、俺の横にちょこんと座った


顔をうつむいてなんか言いたそうにしてる


俺は焼けたもう1匹の魚をエルの目の前に差し出した


「食えるなら食っとけ、食えるか?」


「うん、わかった」


「この魚はすぐに逃げられて滅多に食べれないの、これ何したの?」


「火で焼いたんだ、熱いから口の中を火傷するなよ?」


「あつい?はむっ、、っ!けど美味しい!」


「骨あるから気をつけてな?」


「うん、わかった!」


凄い美味しくたべてる、魚はあっという間に頭を残し骨だけになった


周囲を見たら暗くなって来た


風も出て来てなんか肌寒い


ただの布をかぶって腰で縛ったような服をしてるエルの服装には絶対寒い、だってプルプル震えてるもん


「いつもエルは夜はどうしてるの?」


「エルダー様の結界に居るのです、そこは暖かいのです」


「なるほどな、これを着ときな」


「いいのですか?」


「黙って着てろ」


「は、はい、、」


俺は予備の服をエルに掛けて防寒着代わりにした、幸いエルにはコートみたいになる


エルは羽織った予備の服の肩あたりをクンクンと少し匂い、、、少し嬉しそうにうつむいた


「エル」


「ひゃい!」


「風をしのげる洞窟とかこの辺にあるか?」


「ありますよ、こっちです!」

エルが張り切って先導し、俺が付いていく


少し歩いた先に奥が見えるくらい浅い洞窟があった


奥まで行ったらちゃんと風も避けれる


火は出したら一酸化炭素中毒になるかもだし、、仕方ない


俺は上着を脱いだ、インナーは薄手の黒のTシャツ1枚だったが正直今は都合が良い


バックから布を取り出した


エルは何をするの?って顔をしてる


「エル、こっちにきて」


「、、?はい」


トコトコと俺のとこに来た


「後ろ向いて」


「あの、なにを?」


「ここに座って」


俺はエルの足元に予備のズボンと上着をかさねて二枚敷き、その上に座らせた


エルは状況が読めてない、俺はエルと壁の間に座り、、毛布の端々を両手でつかみ、抱きしめるようにエルと俺を一緒に包んだ


なにが起きたかわからないエルが固まってるんで包んだ腕で座りながら俺の胸に身体を持っていく


「こうしたら暖かいんだ」


「〜〜〜っ!確かに暖かいですがこれは思考が追いつきません!」


見てわかるくらいガチガチのポンコツになってるエルに笑いが出てくる


「大丈夫、力を抜いて眠れるなら寝な」


「わ、わかりました」


「あ、あの!?、、心臓の音は聞こえてませんよね?」


「、、、聞こえないぞ?」


意地悪したくなったが無駄にこじらせそうだからやめとく


少し時間をおくと毛布がある程度断熱仕様になってるため、中が暖かくなって来た


エルも暖かくなったのか力を抜き出した


「なんだか、今までの中で一番落ち着きます」


「そうか、なら寝とけ」


「ん、、、」


そうは言ったがエルはまだ寝るには落ち着かないみたいでなんか話したいようだ


「なぁ、エルとここのことを教えてくれ」


「わかりました、なにから知りたいですか?」


「全部、なにも知らないからね」


「わかりました、では私たちは森で生まれました。そしてこの森はライムリアの森と言われてます」


「エルはどうやって生まれたんだ?」


「なんでも、妖精から進化したのが私たちとエルダーが教えてくれました」


「エルダー?」


「樹の精霊、私たちの母です」


「精霊と妖精の違いは?」


「基本は同じですが、精霊は植物に宿りますが妖精は森に宿ります」


「つまり、精霊は宿った植物が枯れたら死に妖精は森が死ぬと死にます」


「私たちはエルダーには人に限りなく近い種類だとも言われました、なので森が死んでも死なないそうです。でも、なぜか人間に近いかはエルダーは教えてはくれませんでした、、」


「なぜ教えなかったんだろうな?」


「わかりません、、しかも食事は必要ですし色々と不便ですよ?」


「でもさ、良いこともあるんじゃないかな?」


「、、、?なにがあるのですか?」


「俺はエルのおかげで暖かい」


エルがそれからなにも言わず潜り動かなくなった、後で自分の行動を振り返りだいぶやらかしたと思った

基本エルはテンパるとポンコツです

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