49話、奴隷と精霊
遅れて申し訳ありません、、、
あー、、あの2人がなかよしになってくれてよかった。
僕はパンフレットを見て必要な道具を調べる、、あとは道具一式かぁ、、、
とりあえず道具屋だね、大通りを歩いていると、気になる看板があった
えっと、、ラックス魔法道具店、、ここかな
「、、、大きなお店だぁ」
門構えは、衣類屋よりも凄く大きな石造りお店だ
中に入ると家族や、色々な人が居る
今回の合格者、学園に通ってる人達やらで賑わいを見せている、とりあえず道具を手に取る
あらかた揃えてとりあえずお金を払った
「あら、あなた杖は?」
「、、、あ!」
思いっきり忘れてた、、
「じゃあ、ここに置いとくから杖の売り場に行ってきていいですよ」
「ありがとうございます!」
素直に喜ぶと会計してくれた人も笑顔になった
杖の売り場に向かっていたらなんか集団があった
よく見るとその中心には転んだ人を殴る蹴ると暴行してた
なんだろ?と思って近づいてみた、すると男の子が蹴られてる
殴ってるのは、、女の子がリーダーで取り巻きは男の子か、、なんかわからないけど、、なんか助けてあの子を守りたいって気持ちが湧いてきた
周りから声が聞こえる
「あれ何?」
「ああ、獣人の奴隷だよ」
「ってことは殴ってる女性は?」
「飼い主じゃないかな?叱ってるみたいだし」
叱ってる?その割には、、、酷くない?
「ねね、奴隷って何?」
僕は近くの人に聞いてみると、教えてくれた
「確か所有物として買えるもの、、だよ」
買えるもの、、かぁ、、助けたいな
殴られてる側のオーラは青で、殴る側は赤だから余計に助けたくなる
なんて考えてたら教えてくれた人がイキナリ僕の思考を読んだように語りかけてきた
「助ける気ならやめとけ?顔に出てるぞ」
えっ?そんな顔してた??
「うん、助けようと思ってた」
「奴隷にも犯罪奴隷とか色々居るんだ、あれがなんで奴隷になったか調べてからでも遅くはないよ」
「なんでそう思うんですか?」
「今助けるとする、もしあれが犯罪を犯して奴隷落ちしてたら、、助けると国に犯罪者として捕まるぞ?」
「なんで捕まるの?」
「犯罪奴隷は大抵が被害者に対して加害者がなる、もしかしたらあの子は家族がなんかされたのかもしれないんだよ」
「そんなやつを正義感で助けようとしたら、、あの子が今度は浮かばれないよ」
「それを防ぐために無闇に助けたら捕まるんだよ」
たしかに、、何も考えず僕はとんでもないことをしようとしてた
ここは見て見ぬ振りしかできないみたいだね、、学校であの子達に会ったら聞いてみようっと
「教えてくれてくれてありがとう」
さて、僕は自分のことをしよう
パンフレットに書いてあるのが自分に合った、、杖、、かぁ、、杖はどんなのがあるんだろ
杖がおいてある売り場に来てみたけど、、
なんだろ、色々な杖が奥に置いてあって僕は選べないみたい
ニコニコしてて目が閉じてるようなお爺さんが店番してる
「こんにちは」
「おやおや、、とんでもない客が来よったわ」
おじいさんがイキナリ失礼なこと言ってきたのかな?
理由を聞いてみよっと
「なんでそう思うの?」
おじいさんが笑いだし、立ち上がった
「ふぉっふぉっふぉっ、それはな、、お主の纏ったオーラがとても澄んだ綺麗な色をしてるからじゃよ」
「とりあえず握手じゃ」
僕は何も考えず握手をしてみた、するとイキナリお爺さんの目が見開いた
「お主、何者じゃ?」
え、イキナリなんでそんな事を言ってきた?
「何者って、、今年入学するんですが、、」
目が閉じて笑顔に戻った
「ふぉっふぉっふぉっ、、、そうじゃったな、、そこで待っててな」
おもむろにお爺さんが立ち上がり、奥に消えて行った
少しするとお爺さんが一つの杖を持ってきた
けど、その杖は、、杖とは言い難い木の棒だ
「これを君に、これは精霊樹の枝から切り出した杖じゃ」
渡された木の棒を受け取ると、女の子の精霊が飛び出してきた
「やぁ!初めまして」
「初めまして」
精霊の挨拶に僕は驚かず挨拶をした
「お主、、やはり精霊が見えるのか」
お爺さんの視線は予想通りって顔をしながら杖に向いてる、すると精霊がお爺さんの方を向いて話し出した
「やっと私を使える人が来たんだね?」
「そうじゃ、むしろ君でも役不足かもしれんぞ?」
「えっ!?それすっごい楽しみ!」
お爺さん達の会話を聞きながら思った、この精霊はなんの精霊だろう
「ねぇ、精霊さん?」
僕の方を精霊が向いて首を傾げた
「なんですか?」
「君はなんの精霊ですか?」
「私は光の精霊だよ」
光、、ルーメン村の人達と知り合いかな?けどその前に、、
「うーん、、、、」
「どうしたの?私が嫌だった?」
「いや、そうじゃなくて、、精霊さん、名前はあるの?」
「、、、無いよ?なんでそんなことを?」
精霊に名前がないのが当たり前なのかな?
、、、お爺さんから名前を借りるかな
「決めた、よろしく。」
「アディ」
「えっ?アディ?」
精霊さんがキョトンとして聞いてきたよ、説明しようかな
「僕の生まれ故郷の始祖龍アディスタから名前を借りてつけた君の名前だよ」
「私、アディ?いいの?」
「もちろん、僕は小さい頃から水の精霊のアクアって子と一緒に育ったからね、、名前がないのはなんか嫌なんだ」
笑いながら精霊に言うと、精霊は嬉しそうにおどりだした
「私の名前はアディ!すっごく気に入ったよ!」
ふとお爺さんの顔を見ると、絶句してる
なんでそんな顔を?びっくりだよ
「すごい魔力とはわかってはいたんじゃが精霊に名前をつけるなんて思わなんだ、、」
アディは、、踊りながら僕の周りを踊ってる
「ご主人、アディの加護を受け取ってほしいな」
「加護?」
「そう、受け取ると私は光魔法の補助ができますよ!」
僕の前で胸を張ってる、顔は誇らしげだ
「わかった、僕はまだ光魔法?ってのは使えないけど使う時になったら言うよ」
ふとお爺さんを見たら、白目をむき出した
、、、見て見ぬ振りをしとこう
「用があるまでは杖に入っておくね」
なんでまた杖に入るんだろ?
「なんで杖にまた入るの?」
僕が聞いてみたらアディが変な顔してる
「人間は精霊がウロウロしたら目障りじゃないの?」
質問に質問返ししてきた!仕方ない、!
「僕は目障りじゃないよ、アディは杖の中が落ち着くの?」
「ううん、入る必要はないんだけど私の居場所はここしかないの」
そっか、、アディが悲しそうな顔をしてるし、、なら
「アディ、僕がお願いしたら聞いてくれる?」
「うん、聞くよ!」
「杖に入りたい時に入って、僕の中も居場所にして良いよ」
悲しそうな顔がびっくりした顔になってる
「良いの?」
「僕の知ってるアクアって精霊はいつも好きなとこにいたよ、水や父さんの中にね。けどアディみたいに小人じゃなかったかな」
「私は光の精霊でも中位だからね、下位は丸い玉なんだよ」
「なるほど、、そういうことかぁ」
だからアクアとアディは違うのかぁ
「じゃあ私はあなたの中に入るね」
「うん」
アディはいきなり僕の胸に飛び込み、体に消えた
、すっごい!居心地いい!
頭の中にアディの声がする、これからよろしくね
、よろしく
「おぬし、、この杖を持てることすら凄いのに精霊も取り込みおったわ、、」
あんぐりして、顎が外れそうなお爺さんをどうしよう、、、、
あ、代金、、の前に
「今日からよろしくね、アディスタッフ」
杖に向かい、名前をつけると
凄い小さい丸い光を周囲に出しだした、まるでそれは名付けられて歓喜してるように周囲に飛んでいき
周りの人達にふりそそいだ
僕は丸い光を触ると、軽くバウンドして霧散した
あ、魔素が増えたみたい。周囲の魔素が濃くなったのがわかる
僕はそう理解したけど、、周囲は悲鳴や歓喜をあげてる
「なんだこれ!みたことないぞ!?」
「綺麗、、」
、あはは!アディスタッフが嬉しくてたまらないみたいだよ!
「アディスタッフ、ちょっとやりすぎ、、」
お爺ちゃんが失神しかけている、まだ現世にとどまって!僕の目覚めが悪くなるから!
とりあえず、失神から戻ったお爺ちゃんは軽く現実逃避してるや、。
犯人が僕とわかる前に看板に書いてある金額をおいて、知らないフリをして出よう
外に出てそそくさと退散しました!
けど、、荷物が多いなぁ、、隠れて皮袋に収納しようっと
ふと気付きました、、
人物紹介してない!




