46話(裏)、空真と救済
観測が終わり思わずびっくりした、、、
「君は、、ミーチを助けたい?」
「、、助けたいです」
良い案が浮かんだ
「なら、花屋に帰ってきたミーチを優しく出迎えてやってくれ」
「え?」
キョトンとするトムニアを置いてエルダーの方を向く
「行くよ、エルダー」
「はい、空真さん」
俺のところにエルダーが来た、あ、、忘れてた
「そうだ、2人さん」
「俺たちはここには来なかった、良いね?」
「は、はい、、」
俺達は出て、エルダーをお姫様抱っこして風渡りの靴で宙に浮いて南西方面に向かった
「一体何が見えたのですか?」
「、、、後味が悪い未来、見てみる?」
「、、お願いします」
「ブック」
エルダーの上に黒に赤が混じった気がする書が出てきた。
それをエルダーが内容を理解すると
「、、、酷い」
率直な意見がきた
「あ、エルダー。あいつらだな、記憶と一致する」
「ですね、、行きますか」
俺たちは近くに降りて様子を伺う
全力疾走したのか息を切らして座っていた
「はぁ、、はぁ、、はぁ、、」
「はぁ、、はぁ、、」
「休憩するぞ」
「はい、、」
「くそがっ!とんでもない仕事を受けたぜ!」
「、、、、」
「なんか言えよ貴様!」
「きゃっ、、」
「あーあ、こんな事になるならもっと攫ったあのガキから絞り取っておけばよかった!」
「え、、、?」
「あ、言ってなかったか?あいつお前を助けるためにこの杖を俺に渡してきやがったんだぜ」
「そ、その杖は、、トムニアにおばさんが渡すはずのもの」
「ああ、宝石が付いてたから抜き取った残骸だ。宝石はいい金になったぜ!」
「、、、、」
ミーチが無言で歯を噛み締めて泣いてる
「けどこれにも用は、、ないな!」
サラスは杖を太ももを使って叩き折った、ミーチが時間が止まったように、、悲鳴をあげた、、
「いや、いやぁぁぁ!」
ダメだ、理不尽に殴ってるし性根が腐ってる
許せない、、
「エルダー、、ごめん、、あいつは許せない」
「空真、、私もあいつ許せない」
お互いに気持ちが一致した、、俺たちはあいつらの元に向かった!
「なんだ、貴様ら?」
「すまない、それに返答する言葉を持ち合わせてない」
「ふざけんなぁぁ!、、、あ?」
サラスの足がぬかるみにはまっていく、足をあげようとして暴れると余計に身体が地面に沈んでいく
「なんじゃこりゃぁ!?」
エルダーの顔を見ると、、明らかに殺意がこもった笑顔をしてる
サラスの身体は完全に沈み、首のとこで止まった。
ぬかるみが固まって元に戻った
ただ、上に上がろうともがいた時に、、、手だけ地面から出てる
「貴様ら!こんなことをしてどうなるとおもってるのか!?」
なんだろ、テンプレきたよ
「あー、はいはい、、黙って埋まっとけ」
俺は魔法を使い、虫に過度な魔力を与えて食人するデカさの虫を作った
周りには見えないがサラスに向かってる
「空真さん、、もう終わってミーチさんのとこにいきますか」
「そうだね、あとはいいや」
「おい!てめえら早く引き上げやがれ!おい!?」
俺たちは怯える彼女、、ミーチのとこに向かった
彼女は髪を振り乱しながら後退りしてる
「空真さん、下がっててください。」
ああ、、男性が怖いのか、、
「わかった、任せるよ」
「はい、ミーチさん、、私たちはあなたに危害を加えません」
「ほ、、ほんとですか?」
「ええ、大丈夫です」
エルダーに任せよう、俺はサラスのとこに向かった
「お前さ、、誰に頼まれてトムニアを攫った?」
、、、苦い顔をして黙秘か、仕方ないなぁ
俺はスパタ、、ではなくショートソードを手にとって
無表情で右腕を軽く切った
「ぎゃぁぁぁぁ!なにをするんだぁぁ!?」
「いや、言わないから実験をね」
「実験?」
「ああ、虫は地中と傷口ならどっちに向かうかなとね」
「虫?」
なんか質問聞くのもだるい!仕方ない、殺気を出してみて、、っと
「次言わなかったら殺す、誰に頼まれた?」
「ひっ、、学園にいるバルディッシュのマルミィです!」
「ふぅん、そっか」
興味なくなった、犯人聞けたしもういいや
俺は虫に号令をかけるように、立ち上がった
「さよなら」
「ぎゃぁぁぁぁぁ!何かが体に!?だして!だしてくれぇぇ!」
うっさい、なぁ、、
「うるさい」
土で、、サラスの頭を覆った
さて、エルダーの方に行こうかな、、
「ダメなの!私はもう身体中穢されたし大好きなトムニアも裏切って宝物まで元に戻せない!私はもう彼の前に出れないの!どんな顔をして会えばいいのですか!?」
「しかも多分子供が産めない身体になっちゃったんですよ!」
いきなりすごい発言きたな!?
「あなたは悪くないですよ、それが最善と思ってやったんでしょう?別に気にしなくていいと思います。大丈夫、トムニアさんは気にしないと思いますよ」
「多分で悪い方に考えたらダメですよ、大丈夫かもしれませんし」
「あと誰かにすがりたいんですよね、私にもそんな時期があったんですよ。」
「よければ聞いてください」
「私はね、元々両親が魔物に襲われた際に餌として捨てられたらしいのです。それからずっと森が助けてくれて1人で私は戦ってました」
「えっ、、」
うわ、ミーチとハモった
「それから、頑張って頑張って、、大事な人に出会いました。けどね、、プロポーズの言葉がすごかったのですよ」
「想像がつかないんですが」
「そりゃそうでしょう、だって、、君の子宮で俺の子供を作ってくれ!って言ったんですよ!?そんなプロポーズあります!?」
「誰ですかそんな最低なプロポーズした人!それは酷すぎますよ」
ミーチは笑ってるのになんかさ
エルダー、なにが言いたいんだ、、?
「理不尽を食らうのは女性ばっかりなんですよ、考えるなってのは無理だけど過去に引きずられて今の幸せを逃したらダメよ」
「はい!」
俺は話が終わったと確認した後に2人の前に行った
「終わったか?」
「はい、けど、、肉体の消耗が激しすぎますし、私の力じゃ直せない部分が、、、」
察したエルダーは自分じゃどうしようもできないようだ
「来い、白焔の細剣」
俺はレイピアを出し、、、
「え?ちょっと待って?」
ミーチの前に行き、お腹に刺した
「なにこれ?暖かい、、」
身体の中を剣を通して見てみた、、酷い
乱暴されすぎて子供が埋めない身体になってる
「うぉぉぉぉ!」
自分の魔力を使いミーチに魔力を注ぎ、子宮を治す
これは、乱暴されすぎて生理不順やストレスも混じってるのか?
大事な箇所だから繊細にしないとな、、、よし!うまくいった!
後は処女膜もちゃんと治して、、、っと!
体調や殴られた後は全て、、治した
「終わったよ」
「えっ?」
「どこまで治したのですか?」
エルダーの問いにどう答えようか
「えっと、乱暴される前の綺麗な姿に戻したよ。妊娠もできるしバージンもある」
「ただ、そのボロボロな服は治せなかった」
ミーチは下半身を触り、綺麗な姿やバージンがあるのを確認したら、、泣き出した
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「よしよし、よかったね」
エルダーがお母さんしてるよ
少し泣いて落ち着いた後に、白焔の細剣を戻した
「貴方達は何者なのですか?」
「んー、、、保護者、かな?」
「間違ってないですね」
クスリとエルダーが笑った、けど答えになってないって顔をしたミーチに苦笑いをし、、スタートスパタを出した
ミーチはなんで剣を出したかわからないみたい、だって食事が終わったみたいだからね
俺はサラスがいた方向をむくと、地面からでかいムカデが出てきてこちらに来た
俺はスパタでムカデの頭を切った、切ると霧散化して細剣で使った魔素を補完した
サラスは頭は土で埋まってるが、空気は閉じてるし手が骨に皮がついたような状態になってる時点で死んでるのは察した
「よし、戻ろうか。ありがとうスパタ」
「来い、落葉剣。彼女の実家に飛んで行きたい」
落葉剣が出てきた、落葉剣はミーチのオーラを吸い剣になった
「さぁ、行きますよ?今から実家を救います」
「え?えぇ?」
ミーチをエルダーが手を引っ張って俺に引っ付いてきた
「行け!トレケイン!」
「あぁぁぁぁぁぁぁ!」
悲鳴をあげるミーチにはじめて飛んだ時の自分を重ねてしまった
ふっと出てきた3人にミーチの親がビックリしてる
「ミーチ!?大丈夫なのかい?」
「うん、その、、中で話そうか」
花屋の奥にミーチの家族と共に行った
救うって言っても簡単か
「これを、2個のうち一個を換金所に持って行きなさい」
俺は机にミスリルとちっちゃい袋を置いた
「これは?」
そりゃ疑問に思うよね
「換金所に持っていけばわかります」
「小袋のほうはこんな状況になってお金が欲しい時に開けてください」
「わかりました、換金所に持っていったらいいのですね?」
「はい、持っていったらわかります。借金や学費くらいは払えるはずです」
ミスリルって言ったら絶対貰わないもんね
言わないせいで半信半疑だけどね、、
「まぁ、私たちはこれで帰りますね。後私たちのことは内緒にしてくださいね」
「わかりました、ありがとうございます、、ありがとうございます、、」
泣きながらミーチが感謝してくれてる
「なら、頑張って生きろ」
その一言を残し俺とエルダーは花屋から出た後にトム細工屋に向かった
「いらっしゃい、、貴方方ですか」
「はい、全てうまく行きました。ミーチさんは無事に戻りました。今花屋に居ます」
「そうですか、、!?リョウ君帰ってきますよ!」
「なんだって!?二階に行っていいですか?」
「ああ、お行き!」
急いで二階に逃げた、するとリョウが下で会話してるのがわかる
「合格しましたよ、魔法学科に!」
リョウのこの声に嬉しくなった
あ、エルダーも嬉しそう
「ああ、トムニアを救った犯人は潰されたからねぇ、、」
これで、、うまくいった筈だ
「とりあえず、今三刻(3時)位だから少し遊んできたらどうだい?」
「そうだね、リョウに色々と先輩として街案内してあげたいからね」
「そうですね、トムニアさん。お願いします」
リョウがトムニアさんに連れられて細工屋を出た
俺たちは階段から降りた
「本当にありがとう、お2人さん、、貴方方のおかげで助かりました」
「気にしないでください、子供を助けたい気持ちは私たちもわかります」
「あとは花屋の方も助けた、彼女も救ったから後は大丈夫かな。けど、、トムニアが失った物は俺たちが取り返すものじゃない」
「そうね、、彼の気持ちを考えたら凄く悲しくなるよね」
「それはリョウやエルに任せようか」
「そうするしかないわよね、、、私たちもしばらくここで生活してみる?」
「うーん、したいけどまだできないよ?」
「そうですよね、、、」
「それが終わったら、暮らしてみよう」
「はい!」
「やれやれ、、、よそでやってほしいわい、、」
「ちなみに、貴方方が来なかったらどうなってたのですか?」
「それはね、、」
「内緒♪」
最後エルダーに取られた
「そうかい、、」
やれやれとクスリと笑われた
「では、さよなら」
「またいらっしゃい、、」
俺たちは落葉剣でルーメン村に帰った
「やってきたよ」
帰った俺とエルダーはアディスタ達に報告をした
「ふむ、、なるほどのぉ、、」
「これで大丈夫のはずだよ、未来予知で変わったらまた言うね」
「では、明日また話し合うかの、、解散じゃ」
皆が戻る中、帰り道にエルダーと小声で話した
「幼い時に魔物の餌にされかけたって俺は知らなかったんだけど?」
「あまりいい話じゃないですからね」
「なら、、一杯今を幸せにしような」
肩を少し落とすエルダーに思わず言ってしまった
「、、、ずるい!ずるい!」
「な、何が!?」
「教えませんっ!」
この状態がご飯食べるまで続いたよ、、
空真の裏話終わります、疑問がある場面があったら言ってください




