34話、胃もたれとブレイカー
「ただいま」
「ただいまー」
「おかえりなさい、今日はマトンのトマトと豆煮込みよ」
お母さんがいつものように料理を作って待ってくれてました
父さんはいつものように料理を配膳してる母さんの元に行き毎日口説いてる
これが恋人とのやりとり、、なのかな、、
僕も過去に母さんにただいま!と後ろから抱きついてた父さんの反対側、母さんを挟むようにぎゅーをすると
毎回お母さんは嬉し涙を流すんだよね
理由を聞いたら私がこんなに幸せでいいのかわからないくらいに幸せだからだよと言ってきたことがあります
僕は配膳を手伝って向かいに配膳を手伝い終わった父さんが席に着きました
お母さんも父さんの左席につくのですが僕から見ても食事の仕方はすごいです
「はい、あーん」
「うん、美味しい。ママが作る料理は最高だね」
歯が浮きます、お互い寄り添って片手同士を恋人つなぎして食べてるけど、、子供の前でも御構い無しなんだよねぇ、、
「次はママにあーん」
「はむっ、、♪」
訓練はともかく早く家から出て自立したい、甘すぎてつらい
食事が終わり、片付けが終わると父さんが真面目な顔になった
「いいか、涼」
「明日武器を作るから、1ヶ月後に魔法学園に入学してほしい」
え!?魔法学園ってなに?
「魔法学園ってのは同世代がたくさん居る所だ、涼には同学年のグループ生活が欠落してるし何より」
「涼には自由に生きてもらいたい」
「え?いいの?」
「当たり前だ、生きたいように生きれ。学園生活が終わったらここに帰ってきても良いしな」
「わかった、頑張るよ」
内心すごい嬉しかったんだけど
ふと母さんの顔が気になったんで横を見たら
泣きそうな顔をしてた
「おいで」
お父さんも察したのか母さんを呼んで横に座らせた
母さんが意を決したように真剣に話す
「いい、リョウ?あなたに本当に守りたい人ができたときは全力で守りなさい。そして」
うん、うん、と頷き父さんが水を飲み出した
「告白する言葉もちゃんと考えて間違えたらダメよ?」
「ぶふぉっ!?」
あれ?父さんが噴き出した、しかも明らかに同様してる
「ま、まだ根に持ってるのか!?」
「あら?根に持ってないって言いましたっけ?」
母さんの笑顔がなんか怖いよ!
「父さん、、何したの?」
「えっとー、、、」
「何も考えず最低な発言をして軽くメッ!ってしたのよ」
「か、、軽く、、?」
「軽くよね?私非力ですしね」
「は、はい、、、」
本当に何をやらかしたんだよ!?
「じゃあ明日は早いぞ、もう寝ないとな」
「わかった、おやすみ」
俺が立ち、その前に水窯から水をすくい飲みに行って戻ると
母さんがたまに起きる症状が出てきた
「おやすみ、なさい」
なんか母さんの顔が赤い、大丈夫かな?
「なんか、母さんまた体調悪いの?」
「だい、じょうぶよ、ちょっと風邪気味か、、もぉ!」
なんか父さんの腕の中で痙攣した!?
「早くママ、返事してあげなさい」
「はい、、ほんとに、大丈夫だよ」
なら良いけど、、とりあえず寝るかな、、
僕は狭い家の横で寝る
パパ達は外に出たみたいだ、外のお風呂に入ったみたいだね
夢に堕ちる、たまに見るこの夢
顔は見えない、見えるのは、ヤギ頭の人間になろうとしてる誰かだ、、ヤギ頭の人間は、、悲鳴をあげてる
う、、、悪夢を見たときみたいに目が覚めた
なんだろこれ、、誰なんだろ、、あの人、、
外を見たら明るくなってる、朝だ起き上がり身体を伸ばすと、隣に、父さん母さんが寝てた
たまーにある母さんの寝坊かな、、立ち上がり起こさないように移動して水瓶の前にいき水を飲む
「やぁおはよう、アクア」
アクアは宙に舞い、喜んでるや
「じゃあお風呂行ってくるね」
水を飲み終わるとアクアは水瓶に戻った
よし、風呂入るか
あ、レナード兄さんだ
「兄さん、おはよう」
「おはよう、朝早いね」
兄さんは風呂上がりみたいだ、兄さんは朝が早いんだよね
「ねね、兄さんに聞きたいんだけど」
「なんだい?」
野いちごを食べながら質問に答えてくれそう
「父さんが母さんにした告白ってなんて言ったの?」
「あー、、あれね、、」
バツが悪そうに兄さんが頭を掻いてる
「あれは、聞かない方が良いよ」
「なんで?お母さんは優しくメッ!ってしたって言ってたんだよね」
「優しく、、優しくは、、なかったかなぁ、、」
苦笑いしかでないみたいだよ、、
「まぁ、それを本当に聞きたいならクロノス様に聞くと良いよ」
「わかった!」
風呂の個室から誰か出てきた、銀髪の可愛い系の美しい女性だ
「あら?リョウちゃんだ!やほー」
「おはよ、ミストお姉ちゃん」
いきなり僕に抱きついてきた、やばい位置が胸の位置!母さんほどじゃないけど女性らしい胸が顔に当たる!
「こらこら、、、ミストさん、リョウは思春期出たばっかりなんだからやめてやりなよ」
僕から離れたミストさんはレナードさんに上目遣いで疑問を投げた
「あら?ならレナード様ならいいのー?」
「ぐっ、、それは、、だね、、」
「真っ赤になっちゃって可愛いー♪」
「い、行くぞ!じゃあまた後でね」
「待ってよー!」
待ってよーって言われる前に立ち止まって手を握るあたり兄ちゃんもミストさんを大事に思ってるのかな
風呂から上がって家に着くと、ママは横になってた
父さんが昨日の残りとパンを配膳してくれて僕は食べる
母さんをお姫様抱っこしていつもの位置に寄り添わせ一緒に食べる
「ごめんなさい、立てなくて、、」
「気にするな、俺が悪かった」
「バカッ、、」
寄り添って首にキスをする母さんにお返しにデコにキスをする父さん
胃もたれするよ!14年こんな調子で見てきてもうそろそろ胃が厳しいと思う
足早に家から出ていつもの訓練所についた
インティアムおじさんがいる
「おはようございます」
「おはよう」
インティアムおじさんは毎朝石みたいな剣を黄色の火を出して素振りをしてます
素振りを見てると金髪キレイ系の女性が来ました
「インティアム様!」
「アリナか、おはよう」
素振りをやめて、剣を置いてアリナの所にインティアムが向かうと小声でなんか話した後にバケットからハムやら野菜を挟んだパンを取り出しワイルドに食べる
「うん、やっぱアリナのパンを食べないと力が出ないな。ありがとう」
この言葉だけが聞こえました
豪快に食べたあと笑顔でパンを掴まなかった手でアリナさんの頭を撫でました
また小声で話したあとにいつもアリナさんが座る位置に座りました
終わる頃には、兄さんにミストさん、父さんに母さんが来ました
「さぁ、始めるか」
訓練所の中心に居る父さんの一言で僕は父さんの前に立ちます
父さんの後ろにクロノスさんがいました
「さーて、リョウくん☆」
「は、はい」
「今から頭で念じるんだ、自分が使いたい武器をイメージして」
「そしたらパパみたいに剣が具現化できるよ」
イメージ、、剣、、剣だ、、ナイフも良い色々使ったけど欲張りに両手も片手も使える攻撃も防御もできる剣が良いな
「我は剣が欲しい」
ーー「我は時を重ね時を止める者、我が求むは力と防御」
我に応えよ!破壊の両手剣!
何もない空間から絵が出てきたので引き抜く
第一印象は長さの割に軽い、片手でも両手でも持てる
出てきたのは、僕と変わらないくらいの大きさの剣、だけど、、片方は鋭利な刃になってる
ただ違うのは、刃の反対側は、、先端以外くらい規則正しい凹凸がついてる。けど凹凸の先端は尖ってる
鋭利な刃と凹凸の接合部にまっすぐ青い線が入ってる
柄の先にも凹凸が付いてる!
父さんがビックリしてボソッとソードブレイカーって言った。ソードブレイカー?
「無事に出せたみたいだけど、、これは我の剣並みになかなか変わった形をしておるな」
「これのギザギザの用途はなんだろ?気になるね」
ブレイクトゥハンドソードを見てると頭に声がする
(君が僕を作ったんだね、よろしく!)
(き、君は?)
(僕はこの剣さ、使い方を教えるね)
使い方が頭に入ってくる、、なるほど、、この凹凸はそんな意味があったんだね
「対話も終わったみたいだし戦うか」
父さんが本気を出すときのスパタを出してきた
僕は構える、軽い、木刀並みだ
父さんが剣を縦一線で切りつけてくる
僕は剣を横にして凹凸を上にし、いつものように受け流した
いつもと違うのは凹凸にスパタが入り、受け流すとスパタを絡め取って吹っ飛ばした
「見事だ、まさしくそれは攻防一体の剣だな」
拍手を送ってくれた
「やったぁ!僕だけの剣だ!」
思わず口に出てしまった
(よろしくね!ブレイカー)
(ブレイカー?)
(君の名前さ!)
(わかった、リョウよ名をありがとう)
父さんが片側だけレンズの入ったのでこちらを見てニコニコしてるや
「じゃあ、もう遠慮はいらないな」
「えっ?」
思わず素っ頓狂な声を上げてしまった
「はじめての本気の実践だ、覚悟しろよ?」
えええ!?
これから1ヶ月、、毎日ボロ雑巾になりました
次話からやっ学園に向かいます
没案、武器名剣破壊剣、ソードブレイカーソード




